prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「コンテイジョン」

2011年12月05日 | 映画
ジュード・ロウ扮するアルファブロガーがしきりと政府と学者と製薬会社の癒着とか陰謀論に属する発言をするのだが、発言そのものはインターネットでよく見聞きする、それなりにもっともらしく見えるだろうものが発言者が顔を出してしゃべるといかがわしさが丸わかりになる。

ただ、それは映画が彼のいかがわしさを直接描いているからわかるので、映像に顔を出せば出したなりに一定の層には信用が出てしまうのだろう。ジュード・ロウとローレンス・フィッシュバーンとではぱっと見、ロウの方がテレビ受けするだろうのは明白。困ったもの。

ラストの(まだ終わってないぞ)式のくくり方はよくある手ではあるのだが、字幕の使い方とともにひとひねりしている。

グウィネス・パルトロウが出てきてすぐに死んでしまうので何これと思わせるが、回想と思わせてビデオ映像でまた現れるのはよく考えている。この映画自体画面が割とピカピカして調子でデジタルカメラで撮っているのではないか。あまり違和感なくつながっている。

病状そのものはそれほどおどろおどろしく外観が変わるわけではなく、脳が変質しているらしいのだが、直接は見せない。それより何か物にさわったり、くしゃみをしたりといったなんでもないようなところがいちいちビクッとさせる。

ソダーバーグは気取った感じが強くてあまり好きではないのだが、今回はすなおに見られた。引退するのなんのと取り沙汰されたけれど、結局わりと普通の娯楽作品を作ったのが良かったみたい。
(☆☆☆★★)

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