原作コミックもテレビドラマもちらっちらっと見聞きしているという程度だったのだが、劇場版といってもムリにスケールを大きくしないでオムニバス風に一応独立した三話が続く構成でその手を広げない程の良さが心地いい。間を縫うように出てくる誰かが忘れて行った骨壺のエピソードの絡ませ方がまたただのオムニバスとは違う立体感を出した。
それぞれ話も役者も画面もコクがあって(出てくる料理もおいしそう)、特にヒロイン役の女優さんたちが魅力的。女性のタイプといった分け方でなくそれぞれの人間の違いといった捉え方をしている。
小林薫が役も芝居も出過ぎず引き過ぎずの微妙な立ち位置のバランスをとっているのが、これもベテランの味。
テレビだとじっくりしすぎてちょっと訴求力が乏しく思えたのが、劇場で見るとじっくり味わえる。
筒井道隆の勘違い気味のストーカーすれすれの役どころ、デビュー作の「バタアシ金魚」('90)以来だなと思うと、そういえば監督の松岡錠司とはあれ以来のつきあいだし、ここでは違うエピソードだが高岡早紀も同様。それぞれ年輪を重ねているのがわかる。
ちょっとだけ出てくる田中裕子がほとんど白石加代子化しています。
(☆☆☆★★)
本ホームページ
公式ホームページ
映画 深夜食堂@ぴあ映画生活
映画『映画 深夜食堂』 - シネマトゥデイ
それぞれ話も役者も画面もコクがあって(出てくる料理もおいしそう)、特にヒロイン役の女優さんたちが魅力的。女性のタイプといった分け方でなくそれぞれの人間の違いといった捉え方をしている。
小林薫が役も芝居も出過ぎず引き過ぎずの微妙な立ち位置のバランスをとっているのが、これもベテランの味。
テレビだとじっくりしすぎてちょっと訴求力が乏しく思えたのが、劇場で見るとじっくり味わえる。
筒井道隆の勘違い気味のストーカーすれすれの役どころ、デビュー作の「バタアシ金魚」('90)以来だなと思うと、そういえば監督の松岡錠司とはあれ以来のつきあいだし、ここでは違うエピソードだが高岡早紀も同様。それぞれ年輪を重ねているのがわかる。
ちょっとだけ出てくる田中裕子がほとんど白石加代子化しています。
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