軸になっているのが、新人の白人とベテランの白人と黒人の三人組の警官という設定が巧い。
通常のアメリカ映画などで見慣れているチームは白人+黒人パターンが多いが、これにあまり色のついていない白人の新人が加わり、殺伐とした地域に相対するのに差別する側とされる側からと、さらにもうひとつ引いた視点から見ることになる。
この三人の役と役者のアンサンブルが見事。
ドローンによる盗撮が重要な役割を果たし、しかもそれを操るのが少年(こういうとなんだが、黒人でもオタク風の子供はいるのだな)というのがいかにも今の映画。
暴動に至るプロセスの偶然と必然との混ざり具合が説得力がある。
負傷した少年の顔がだんだん腫れ上がっていくところに内側で膨れ上がっていく怒りが目に見えるよう。
舞台になる公営住宅はスラムというわけではなく、それなりに小綺麗で大がかりな建物なのだが、なんともいえず荒廃した感じに覆われている。
狭い地域にさまざまな人種・文化がひしめきあってしかも水と油のように分離している緊張感。
ラストの宙吊り感にユーゴーの引用字幕がぴしっと決まる。
通常のアメリカ映画などで見慣れているチームは白人+黒人パターンが多いが、これにあまり色のついていない白人の新人が加わり、殺伐とした地域に相対するのに差別する側とされる側からと、さらにもうひとつ引いた視点から見ることになる。
この三人の役と役者のアンサンブルが見事。
ドローンによる盗撮が重要な役割を果たし、しかもそれを操るのが少年(こういうとなんだが、黒人でもオタク風の子供はいるのだな)というのがいかにも今の映画。
暴動に至るプロセスの偶然と必然との混ざり具合が説得力がある。
負傷した少年の顔がだんだん腫れ上がっていくところに内側で膨れ上がっていく怒りが目に見えるよう。
舞台になる公営住宅はスラムというわけではなく、それなりに小綺麗で大がかりな建物なのだが、なんともいえず荒廃した感じに覆われている。
狭い地域にさまざまな人種・文化がひしめきあってしかも水と油のように分離している緊張感。
ラストの宙吊り感にユーゴーの引用字幕がぴしっと決まる。