prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。
時折、創作も載ります。

「トム・ヤム・クン」

2011年04月02日 | 映画
香港映画が身体を張ったアクション(場合によっては人権無視ともいう)が引っ込めてきた印象の中、タイ映画「マッハ!」でトリックなしCGなしを売り物に殴りこんできたトニー・ジャーの主演作だけれど、主人公が奪われた象を取り戻しにタイからオーストラリアに来るあたりで都会が舞台になった分、香港製クンフー活劇とそれほど変わらなくなる。
「トム・ヤム・クン」というタイトル(英語題?でもある)は内容とはまるで関係なく、タイ製だということはすぐわかるのにね。

巨大なビルの階段を駆け上りながら何十人もの相手を倒す四分間ワンカットの立ち回りなど相変わらず身体を張っているのは立派だけれど、やたらサイズのでかい大男たちとの対決などもどうしても今まで見た(「死亡遊戯」とか)感じがしてしまう。
それと子象を危ない真似や痛い目に合わせるというのは良い印象はもてないし、もとが真面目なせいなのか、全体にちょっとシリアスになりすぎている。
(☆☆☆)