prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「海を飛ぶ夢」

2005年05月26日 | 映画
主人公が尊厳死を選んでいるところから始まるので、命を盾にされては法律や宗教といった制度があれこれいっても意味がなく、あまり一緒になって悩んだり考え込んだりしないですむ、すっきりした印象。
後は、周囲の人をどう悲しませないか、が問題になってくるがこちらもかなり周到に対応している。
クリスチャンではないせいか、あまりこちらに尊厳死に対する抵抗感というのがないので、良くも悪くも改めて深刻に考え直すようなところはなく、後は芝居のうまさを楽しむくらい。

尊厳死にあくまで反対する神父とのメッセンジャーをわざわざ往復させてのやりとりが笑わせる。神父が車椅子の身というのも、周到。
(☆☆☆★★)



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