prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「8人の女たち」

2005年01月17日 | 映画
偶然だが「巴里の恋愛協奏曲」に続いて、フランスの芝居のほとんどそのまんまの映画化。
なかなか日本だとこれだけ芝居と映画を密着させた作りができない。なんか無理に「映画」にしてしまおうとする。

初めよくあるフーダニットものかと思ったら、芝居の進展につれて女たちの楽しくなるくらいのイジワルさがあぶりだされてくる。タイトルバックの花の美しさと毒々しさそのまんま。

フランソワ・オゾンの作品では「スイミング・プール」の方が先に見たので、リュディヴィーヌ・サニエがあまりに子供っぽいというか、未成熟なのにびっくり。これがわずかの間にああなるのだから、これまたコワい。
元の舞台では男の姿はまったく出てこないのだろうが、わずかに出てくる分その影の薄さがお気の毒。
(☆☆☆★★)


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