prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「リベリオン」

2003年04月09日 | 映画
ストーリーは「華氏451度」のエピゴーネンとしか言いようがない。だけど、“管理社会”で感情を抑制するか? 管理する側は大衆の感情を<>するのであって、なくなられてはむしろ困るはずだ。それに、こんなに情報の管理が甘い“管理社会”があるものか。
それで“反逆”に走った主人公が何をするかというと、とにかく敵をばたばた倒すだけで、その他のキャラクターは使い捨てられるだけ。これじゃエリート主義と<>をでっちあげて倒せばいいという独善性のアマルガムで、批判しているつもりの相手と思考・行動パターンがまるで同じ。あまりに幼稚な思想・世界観にげんなりする。
ガンカタ(銃=型)という、銃と弾丸が描く軌跡を殺陣の刀に見立てたような様式化されたガンファイトはかなり面白いだけに、余計なテーマ抜きでアクション・シーンを立てるように作ってもらった方がありがたかった。
(☆☆★★★)


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