笑う社会人の生活

笑う学生の生活 改め
主に、映画やドラマ、小説、音楽などの私的な趣味のことや日々の出来事を綴っています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

恐るべき傑作

2008年03月22日 | 2008年 映画 レビュー
木曜日のことだが映画「ノーカントリー」を鑑賞しました。

第80回アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演男優賞など4部門を受賞した作品です。
他の映画賞も数多く受賞し、賞レースをにぎわせた作品です。

感想としては、圧倒された。
とにかくすごい、恐ろしい映画であった。

ストーリーとしては単純である。
たまたま大金を手に入れたモス、その金を取り戻すために雇われた殺し屋シガー、モスを保護、殺し屋を捕らえるため行方を追う保安官のベル。
この3人を軸に話は進む。
要は逃走劇、追跡劇である。

しかし、ただのアクション映画ではない。
アメリカの現状を描いてる作品ではないだろうか。

舞台は80年代だが、アメリカの今なのだ。
ベルが言う、理解できない犯罪は日本にもあてはまるように感じた。

まぁ、そんな深く考えなくても映画としてとてもおもしろい作品です。

そしてほとんど助演賞を独占したハビエル・バルデムの殺し屋シガーの役は本当に恐ろしい。
下手なホラーよりも断然怖いです。
とにかく邪魔なやつを容赦なく殺していきます。
会ったやつは全員殺してるんじゃないのというほどです。
感情のないシガーを演じた、ハビエルの演技はとにかく圧倒です。ホント、不気味すぎます。

このシガーはある意味、アメリカを象徴しているのかなーと思います。
暴力、死で解決するのを考えさせられます。

このシガーはレクター博士以来の映画史に残る悪役と言われてますが、僕は断然シガーのほうが恐ろしく感じます。
まぁ、ここ最近にも「セブン」のジョン・ドゥや「ソウ」のジグソウなど印象に残る悪役はいたが、実際的な怖さはやはりシガーには敵わないように感じる。
シガーは異常者というよりも暴力を超越した存在と感じるからだ。

シガーが使う道具、ボンベと高圧銃の恐ろしさ。(たぶん今までにないと思う)
あの音がまた怖い。一瞬のうちに死んでしまう。
また、この映画には音楽がないから余計に感じてしまうのだ。

シガーのハビエルの演技が印象に残るが、他のキャストの演技も全員素晴らしい。
ちょっとした役の人でも巧いのだ。
トミー・リー・ジョーンズも良い演技を見せてくれます。

もちろん、監督の演出あってこそですが。
今まで、あまりコーエン兄弟の作品はそれほどでもなかったのですがこの作品はスゴイです。

パンフレット:600円 
      インタビュー、レビューも充実している。
      特に、ラストの考察もあり、良い

評価:5+ 演出、演技など素晴らしい。
    映画としては完璧に近い作品だと思う。
    ただ、万人うけする作品ではないし、爽快感もない。
    しかし、最後まで引き込まれ衝撃を受ける映画だ。

この作品の原題の意味は「老人たちの国はない」というような感じだと思います。
この作品を見ればなるほどなーとおもいますね。

ラストについては少し、唐突な感じもした。
ここからはネタバレ

たぶん、モスの奥さんも死んだろう、シガーも今後も犯罪を犯していくだろう。
たしかに不条理だ。
しかし、それが現実なのだ。

ベル保安官の最後の話は死についてだろうと考える。
この作品のテーマの「死」
正義は決して勝つとはかぎらない
「来る物は止められないのだから」

この作品がアカデミー賞などを受賞したのはある意味すごいことであると思った。
受賞も納得ですね。

決して簡単におすすめできる作品ではない。
楽しみたいならバンテージ・ポイントをすすめます。
しかし、見る価値がある傑作であります。


それでは、また



コメント   この記事についてブログを書く
« 初運転 | トップ | 少しずつ・・・ »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

2008年 映画 レビュー」カテゴリの最新記事