ま~ゆ~ブログ

女声DUO「ま~ゆ~」のページ。時々「The Soul of C」所により「Bouix Loge」に変身!

カレッジソング

2015年12月21日 10時36分33秒 | ま~日記
前回 福澤先生について追悼を駄文ながら捧げた。
私が大人になってから、先生とのご縁を感じて
じーんとした出来事がひとつある。
これだ。



京都学園大学のカレッジソングCD。

創立30周年を記念して、新しくカレッジソングが作られることになり、
ひょんなことから、私が歌わせていただくことになった。
作曲があの宇崎竜童さんだったので、
レコーディングは東京・原宿のスタジオ、宇崎さん立ち会いの中行われた。
音域の広い、難しい歌の上、普段のレコーディングとは違い
周りは初対面ばかり。
苦戦しながら、録り終えたことを今も覚えている。

そして日は過ぎ、大学での記念行事で歌を発表後、
出来たてのCDを受け取って帰った。

帰宅して中を開けると



一曲目・元々あった大学歌の作曲者に
「福澤昌彦」のお名前が!
そして小さくて薄い文字だけど、二曲目の学生歌には
「歌唱・尾池真由美」がちゃんと上がっている。

代表指導者と団員の一人ではなく、音楽を仕事にする者として
福澤先生と名前が並んだことを、胸をじーんとさせながら
たまらなく誇らしく思った。

後日、数枚受け取っていた内の一枚を、
人を通して福澤先生にお届けしたら
先生はこのCDの製作をご存知なく、
私について「頑張っておられるんですね。」というようなことを
言って下さったそうだ。

きっと一度は聴いて下さったことと思う。
先生が私の歌を、どう感じられたのか、
もう聞くことが出来なくなってしまった。

先生のお葬儀後、調べてみると、
これらは、大学のホームページ内「カレッジソング」のページで
今も聴くことができた。

ホームページに私の名前の掲載はないけど、
私の脳内では、先生の右下辺りに自分がいる。

黒い心が広がりかけたら
この誉れを思おう。
先生に叱られることかどうかが
善し悪しの判断基準だった自分を呼び戻せば
リセットボタンを押せる気がする。

先生、どうか卒団生全員をお見守りくださいますように。
そして見かねた時には、そちらから指揮棒を振ってくださいますか?
そう思えれば、お手を煩わせまいと、
背筋を伸ばして生きることが出来そうです。



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福澤昌彦先生

2015年12月14日 13時00分14秒 | ま~日記
もう卒団して37年経つ、京都市少年合唱団。
当時は小学5年生から中学3年生までの、300人近く団員のいる
日本で唯一の公立合唱団だった。
私の歌とハーモニーのルーツはここにある。

その合唱団の主席指導者で、指導から一旦離れられた後は名誉指揮者として
団員みんなから慕われ、尊敬され、京都市少年合唱団の父とも言える、
福澤昌彦先生のお葬儀に、先週末参列してきた。

福澤先生と言えば、すぐに思うのはヘンデルのメサイアや
ヨハン・シュトラウスの合唱円舞曲たち。
華やかで楽しい、大きな曲をたくさん経験させていただいたものだ。

お話ししてみると、紳士の見本のような外見とはうらはらの
江戸っ子っぽい気風の良さや、ちょっと蛮カラっぽい口調も備えてらして
やんちゃな男子団員も、福澤先生には敬意を自然に抱いてしまう、
そんな先生だった。

私にとっては、尊敬を通り越して、畏怖を抱く唯一無二の存在で
当時、物事の良し悪しの判断が「福澤先生に叱られることかどうか」だった事を
今もありありと覚えている。

お葬儀のその日、
喪主であるご子息の挨拶は、先生がどんな人生を送られたかを
分かち合って下さるものだった。
かつての団員であふれるお見送りの場には、感心や感嘆の声が何度も上がったし、
先生がいつでもどこでも合唱団を作り、
その指導を心から幸せに感じておられたことがよく分かる
とてもいいお話だった。
特に、体調を崩され、最期の4年を過ごされたグループホームでも
やはりキーボードで伴奏をして、皆さんに合唱指導をしておられたというエピソードには
懐かしさと、憧れと、新たな敬意、色んな想いが誰もに訪れたんだろう、
私もみんなと泣いていた。

合唱団には毎年1月に修了演奏会という、
春には中学を卒業する3年生を送る演奏会があった。
修了式で「巣立ちの歌」を修了生だけで歌うのが
入団当初からの憧れと譽れで、
送り出す団員全員がショパンの「別れの曲」を歌い、修了生のこの先の幸を願った。

この想い出深い2曲を、出棺前に楽譜が回ってきて、
お見送りの直前、みんなでアカペラで歌った。
何十年ぶりかの合唱は涙声混じりだったけど
先生が喜んで下さっている気がした。

いよいよ先生を乗せた黒塗りの車が出発する最後の時、
誰からともなく拍手がわき起こった。
お葬儀に拍手は、普通はあり得ない。
でも先生の旅立ちに、これほど相応しい事があるだろうか。
先生の92年にわたる天晴れな合唱人生は、拍手で送られるべき、見事なものだったんだ。

上着もいらないくらい、暖かく晴れ渡った冬の空。
旅立たれる先生のお心がこうであったらいいな。

私がいつかそちらの世界に赴く時には、
もう先生が作られた合唱団が
ハレルヤコーラスを天国中に響かせているに違いない。
先生、その時にはきっと私も団員に入れてください。
先生の、あの華麗な指揮で、自分が歌に、ハーモニーに化す経験を、再びさせてください。
それまでしばしのお別れです。

福澤先生、
さようなら。本当にありがとうございました。




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2015年 ラストスパート!

2015年12月01日 11時05分58秒 | 雑記



ビリリーっとカレンダーの11月を破り、
今年最後の1枚・12月に今日から突入。

このひと月が2015年を締めくくるのだ。

やり残したことは無いか?
逆に、やり過ぎてしまったことは無かったか?
この日々は自分にとってどんな一年だったか?

色々問いながらも、師走らしく
スケジュールがみっちりの31日を元気に駆け抜けたいと
暖かい今日なら思える。
寒さにすぐ凹む自分を励まし、
惜しみながら最後のページを閉じる本のように
物語を結んで行かねば。

皆様も風邪など引かれませんように…
コメント (6)
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