ライムストーンの呟き: Masahiro Arai's Official Blog

新井正博公式ブログ {版画家、洋画家}

角田柳作

2009年07月17日 | 作品
今年のぐんま版画展は25回目となるため、それを記念していつもの自分なりの作品の他に「版で表現する群馬」というような企画をして、予備室と言う隣の部屋で特別展も開催しています。作家それぞれ自由な発想で群馬を描いています。

私はこのテーマを貰い、人物でも描こうと思いました。
まず最初に思い浮かべたのは、角田柳作という人物でした。彼は現在の渋川市の出身で、ハワイを経由してアメリカ本土に渡り、コロンビア大学で日本の文化などの研究をした人です。ドナルド・キーン氏も彼の教え子の一人です。あまり名は知られていませんが、日米の文化の架け橋にもなった人で、知る人ぞ知る人物です。
またこの人は私にもちょっとしたつながりがあります。私がニューオーリンズの大学院で論文を書くときに彼の著書 Sourses of Japanese Tradition に少なからずお世話になりました。当時は彼が同じ群馬の人だと言う事は知りませんでした。後に、この事実を知り不思議な気持ちになりました。

今回彼の肖像画をモノタイプで描いてみました。