50年ぶりの再会です。
ずっと親友という気持ちは変わらず、いつか会えると信じていました。
待ち合わせの場所で会った親友は昔のまんま。
手を取り合ってお互いに、すぐ分かったよ、全然変わってないねと言い合って
涙ぐみました。
昔の思い出話をして笑ったり
その後の人生、語りつくせない。
あっという間に、6時間近く。再会を約束して別れました。
小学校の5年と6年の2年間同じクラスで、
親友になりました。誕生日が1日違い。私が1日早かったです。
中学生になって、クラスが別になりました。
中学2年の時に私は東京の学校に転校したので
それから高校3年を卒業するまでの5年間は、せっせと文通をして
いろいろ話し合いました。
そして、私は就職。彼女は大学生になって上京してきました。
また、会えるようになって、交流が続きました。
彼女は、ボランティアや福祉関係に興味が有り、学生の頃から
夏休みなどは、ボランティア活動で遠くに出掛けていました。
そして私は結婚。彼女はその後海外にも出掛けてボランティア活動をしたり
幼児教育に携わったりと、それぞれの道を忙しく駆け抜けて50年です。
年賀状で近況報告をしあうだけの年月が続きましたが、不思議ですね。
ずっと大切な親友であるという気持はお互いに持ち続けていました。
地方暮らしの後、私がこちらに戻って10年。
東京の外れと埼玉で、その気になれば会える距離になり
今年こそは会おうねと言いながら実現出来ないでいましたが
昨年、闘病されていたご主人が亡くなられて、
50年ぶりの再会になったのでした。
昨日の事は忘れても、昔の事は覚えていますね。
「でも、最後に会ったのは何時だったかしら。
私の結婚式の後会ったことある?」
と聞くと
「うん、あるある。ご主人と喧嘩したって言ってた。
家出するって風呂敷包み持ってたよ。」・・・・って。
あははは・・・・・・
「今でも喧嘩するんだけれどね。あったろうね、そんな事も。
それで私何処に行くって言ってた?」
さあ~覚えてない。
それにしても風呂敷き包みを持って家出とはいかにも昭和の風情。
その後の私の人生が忍ばれるような・・・・・・
家に帰って夫にその話をすると。
それは悪かったね、だって。
人生の終盤で懐かしい親友との再会。あと何回会えるのだろう。