wonderful日和

*november 2012*

善光寺 御開帳

2009年05月09日 | ちょっと遠くへ

「遠くとも一度は詣れ善光寺」

数え年で7年に一度、丑年と未年の春に行われる前立本尊御開帳。
この7年に一度の盛儀で賑わう信州善光寺へ行って参りました。
名古屋から中央自動車道、長野自動車道、上信越自動車道を経由して長野まで4時間。



着いたのは6時半過ぎでしたがもうすでに人で溢れかえってました~
日の出から日の入りに参拝可能…との曖昧な情報でしたが、
どうやらかなり早い時間から集まってきてるみたいです。
前日、テレビの「朝ズバッ!」でちょうどこちらの様子が生中継で出てまして
とんでもない人の行列に覚悟は出来てたんですけど…。



それでも、行列は山門から少しの所でしたので90分待ち。
「いやぁ~案外、空いてるね~
家族そろって、何だか行列の待ち時間の感覚、麻痺ってたようです(笑)
でもね、待ち時間3、4時間は当たり前って聞いてたんで、これも納得でしょ??!

            

仲見世通りの方からも見える回向柱まではまだまだ遠く…。
並びながら見えるおやきが気になって仕方ないとこですが、やっぱり先に参っとかないとね
高さ約10メートルのこの回向柱。
ずっと続くこの行列の先からでも見えるほどです。

善光寺の御本尊は自らのお告げで絶対秘仏となって以来、人前にその姿を現すことはなく、
ご住職でさえ見る事は叶わないといいます。

前立本尊とは御本尊の前にお立ちになる仏様。
絶対秘仏となった御本尊を正確に写した御分身の仏様である前立本尊を
7年に一度、御宝庫から本堂にお迎えして開帳するのです。



御開帳で拝見する事のできる御本尊一光三尊阿弥陀如来は善光寺独特。
ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩の三体が並ぶお姿。
中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、白い善の綱として
回向柱に結ばれているため、この回向柱に触れるという事は前立本尊に触れると同じ事。
前立本尊さまとのありがたい結縁が生まれるというのです

振り向けば… ぎょぎょっ なんだぁ~この列~っ!!?



一時間ほど並んでやっと回向柱まで辿りつく事ができ、皆さんに倣って柱に触れ、
今度は御本堂へ入るために参拝券を買い、再び並ぶ…今度は40分待ち
本堂には公開されている前立本尊の他に弥勒菩薩や地蔵菩薩、びんずる尊者などのお姿も。
びんずる尊者は自分の身体の具合の悪いところを撫でながら
お参りすると良くなるとされており、撫仏ともいわれるそうです。
そのため、そのお顔はほとんど無くかすかに面影を残すのみ。
下の二人は怖がらず珍しそうに撫でてました。
子供たちには一番馴染みのある、閻魔大王のお姿も拝見する事ができます

前立本尊さまを間近で見ることができた時、さっき並びながら見ていた
白い綱と繋がる金糸が見にくくて五人で右手を凝視…手間取ってしまいました(笑)

内陣を出てみたら見える光景にただただビックリ!
この仁王門の手前に山門があり、回向柱があり、そして本堂があります。
ずっと道路の方まで続くこの行列…いったい何時間待ちなんだろう


             

本当はこの後、順に並ぶと御本尊さまの真下の真っ暗な回廊を巡る
御戒壇めぐりもできるんですが、末っ子が怖がり次男は並ぶのを嫌がったため断念。
本堂に裏手半分にぐるりと出来た行列…。
こちらはすでに二時間待ちでございます



行列から解放されて、境内をぶらっと散歩するとここにも桜が残ってました
春の花々や緑の木々で溢れています♪
予報では雨だったけど、何とかもってくれてよかった~♪

  

 

お貫主(ご住職)、ご上人のご朝事のための本堂への行き帰りにお数珠を戴く事ができます。
この日、二度目のお出ましでしたが、この時は副住職さまがお出でになってました。
初めての経験でしたが、通られる石畳の脇にひさまずき
頭を下げて手を合わせ、お数珠を頂戴します。
近くまでお見えになると、お経を唱える声が聞こえ、頭にポンと数珠があたります。

人生で知らない事、まだまだありますね~






そもそも、長男が「長野へ行きたい!!」ってことから決まった今回のお出掛け
彼が持っていた、るるぶ信州の「善光寺へ急げ!」の文字に私が即決!!
彼の目的は小布施だったのに、完全無視でしたがとりあえず長野って事で承諾(笑)
宗教なんて興味無いし、歴史もそこそこ…
でもこういう一大イベントは見る価値十分で大好きです♪




「長野でおやき」 これも長男の目的。
信州郷土食で有名な名物おやきは種類も様々です
焼くタイプが一般的ですが、私たちが戴いたのはモッチリとした蒸すタイプ。
一番多く見られる野沢菜。
私、あの漬け物が入ってるのかと勘違いしてましたが、野沢菜の煮たものでした。
野沢菜を煮る…考えた事も無かったけどそういうのもあるよね(笑)
こちらのお店は切干大根と一緒に煮てありましたが、
お店によっては切干大根の煮た物を具として売ってたりもします。



こちらのあんこもおやき。
ほとんど餡饅ですが、皮のモッチリ感はいままで味わったことございませ~ん
どちらもアツアツで手で半分にするのに大騒ぎ(笑)
写真を撮りたい私は指示するだけですが、やってる相方と長男は熱さで震ってました



大門交差点まで続くこの行列に思う事…。
みんな待ってでも触れてすがりたい気持ちがどこかにあるってことね
私もそんなひとりです。

どこかの宗教にとりつかれるのは嫌だけど、神々しい仏様を目にすると
なんだかとっても清々しい気持ちになります。
また七年後来たいね~って相方と話しました。
その頃には息子たち、どう成長してるだろう…
私たちはどうしてるだろう…

いつも未来に想うのは不安でなく、明るい希望でありたいですね