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小伝馬町牢屋敷跡を歩く

2009-07-27 15:17:45 | Weblog
26日の早朝6時から一時間、恒例の散歩をする。私達が泊まったホテルギンモンドは小伝馬町交差点(地下鉄小伝馬町駅)の近くにあり、初めてこの周辺での泊まりであったので、人通りもまだ少ない日曜日の朝をゆっくりと歩く。しばらくいくと小さなお寺に行き着く。大安楽寺とある。ご住職が境内にある地蔵様のお掃除(おつとめか)をされていたので、お参りの後、この寺の由緒を尋ねたところ親切にも詳しい説明を頂いた。この場所は、かの有名な小伝馬町牢獄の一部で、しかも死罪を言い渡された後、この場所が処刑場跡であり、安政の大獄で吉田松陰、橋本左内、頼美樹三郎ら約50人がここで処刑されているとのこと。またこの場所が牢屋敷であった2百数十年の間、毎年百人を超える斬首刑が執行されたと聞く。
その後牢屋敷跡は荒野原となり、いつも燐が燃えているこの場所の霊を鎮めるため、明治15年に寺が建立されたとのこと。しかもその寄進者の中心が明治の財界の大物、大倉喜八郎(大倉財閥の祖)と安田善次郎(安田財閥の祖)であったことから、「大」「安」楽寺とのことであった。大安楽寺の道路向も牢獄の一部で現在は区立十思公園(囚獄は2、3千坪あったというから公園はごく一部の範囲に過ぎない)となっており、そこには江戸時代に時を告げていた鐘が吊るされている。処刑を前にした囚人が聞いたであろう鐘の音はどんなに儚いものであったことか。熱心にお話をしていただいたご住職に心より御礼を申し上げ、当時の風景を脳裏に描きながら、散歩を続ける。神田駅方面に向かい、途中、神田お玉が池跡、神田八丁堀跡等を確認しながらホテルに戻る。「東京はやはりお江戸だ」との驚きの早朝散歩でした。早起きは3文の得。まさし

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