The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

後楽園飯店,Hot Dog Inn,テーブルウエア・フェスティバル2006 暮らしを彩る器展

2006-02-06 23:57:06 | 抱茎亭日乗メモ
 かつて働いていた会社の先輩方3人とランチ。
東京ドームそばの『後楽園飯店』でIさんにご馳走になる。

Iさんは、私が新入社員の頃同じグループの先輩で、私の不良社員ぶりを知っている。
私がT大学の就活対策合宿で面接官をした、と言ったら「変な大学だな!大丈夫かよ」。
「いや、大学というより私を呼んだ先生が変わってるんだと思いますよ」
「相当な」

そして運ばれてきた皿を先輩方に配ったら「おお、そういう気遣いが出来るようになったか」と感心される。
それぐらいやってたような気もするが、そうでなければこれは多分電脳キツネ目組で養われたのだろう。
昔は「気が利く」などと言われたくなかったし「気配り」は大嫌いな言葉だった。

「何をしてるの?どうやって食ってんだ?」と聞かれる。状況を話したら
「3ヶ月に1回ぐらいなら昼飯奢るよ。そういう人間が90人いりゃあいいんだろ」とIさん。
「えー、『またあいつ来たよ』って嫌がられるでしょう」
「3ヶ月に1回くらいなら大丈夫だよ。なんか1つ適当に企画書作ってさ、話聞いて下さい、って言って11時ごろ約束したら、そろそろご飯だね、じゃあご馳走しますよってなるだろう」
有難い提案だ。やらないけど。

「コーヒー飲もうぜ」とIさんが言って『Hot Dog Inn』。
ここはFさんにご馳走になる。やらない、とか言って早速やってるじゃん。

私の母の話、フェンディのスカートの話、会社の人たちの話。

私はバブル入社で好き放題やって出世できなくて辞めてしまったが、可愛がってくれた先輩たちが偉くなって、Oさんはローリング・ストーンズ担当などと聞くと
「辞めなければ今は面白いことになっていたかなあ」とも思う。
「でも当時とは随分変ったよ」と先輩方。
「リストラが進んで、社員一人の負荷はかなり大きくなっているんじゃないですか?」
「その通りだよ。さすが元組合執行委員だね」

やっぱり貧乏でも会社の看板・肩書きがなくても、「将来どうすんの」と言われても、辞めて良かった。
大変いい会社だったし、素敵な人もいっぱいいた。
でも素敵な人たちとは今もこうして会えるし、仕事がしたければする方法だってあるだろう。
どうにもなってはいないのだが、会社を辞めて得たものは実は大きい。

 東京ドームで開催中の『テーブルウエア・フェスティバル2006 暮らしを彩る器展』をIさんと一緒に覗く。
私と『月刊やきものネット』で「現代イギリス陶芸作家探訪」の連載を共著していた井坂氏はこのイベントに『ギャラリー St.Ives』を出店している。
井坂さんとI先輩は高校の同級生だったとのことで、大学卒業以来の再会を演出する私。驚いている井坂さん。

私も井坂さんとは久し振りに会う。会場には他にも知り合いが何人かいて、挨拶。

Iさんにお礼を言って別れ、3時間以上かけて全ての展示をザーッと見る。
じっくり見たら何日もかかるほど規模が大きいイベントで、大変興味深いが非常に疲れて帰る。
コメント
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