信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

ヤギの蹄(ひづめ)けずり

2011年09月18日 23時49分29秒 | Weblog
2011年09月18日(日)記

一昨日はヤギの爪切り(蹄─ひづめ削り)。

ヤギの足の接地面は、人間で言えば指2本です。指2本であの重い体を支え、急な傾斜の上り下りを軽々とやってのける。
家にはこのヤギの他、イヌ、ネコ、ニワトリがいますが、身体的能力については人間なんて勝っているところは1つも無いんじゃないかと思うほどです。
日常や運命ををすべて受け入れている動物たちを見ていると、つくづく人間って『万物の霊長』というより『神の失敗作』なんじゃないかと思うときがあります。

で、話を元に戻しますと、時間が経過すればもちろん爪は伸びてくる。爪は伸びても自然と磨耗してくればいいのですが、家畜となるとなかなかそうはいきません。放置しておいてもいいのは、ネコくらいでしょうか。もちろん放置の代わり障子の何枚かは「爪とぎ」のために代償を払わなくてはならない覚悟はいりますが。

さてヤギのナナちゃん、前足2本の蹄は半年ほど前に削ったので、現在、横から見ると少しは調えたほうがいいかなとは感じるものの、横から診れば馬の蹄のような形になっていて、まあ問題はない。

ところがその時嫌がって後ろ足を切らせてくれなかったので、放っておいたら男性用のつま先の長あ~い革靴(ピエロがはくような靴)を履いているようになっているだけでなく、片足は爪の先が交差するほどに伸びている。

さらにそれだけでなく両足とも巻き爪のようになっていて、地面に平行に(あるいは見方によれば垂直に)足が接していない。従って散歩の時、歩いたり走ったりしている姿がハイヒールを履いている足がグニュッねじれるような形になる。
それにばい菌なんぞ入って病気になったりしたら、素人の飼い主が飼い主なので可哀想です。
前々から何とかしなくてはと気になっていて、やっと16日に切ることができました。


いやがります。切る方も切られる方も慣れていないからかかなり暴れます。大の大人など軽く飛ばされてしまうほどの力を持ってます。まして後ろ脚なのでなおさら力が強い。

まず、首輪につないだロープで顔を柱と密着させて柱にくくりつけます。
次に後ろ脚の片方を何かに縛り付けて固定し、切るほうの脚には余裕を持たせつつ、これも固定。そしてその脚を跨いで両ひざで挟んで左手で足を持ち上げて固定し、すばやく剪定ばさみで切る。

この時、ヤギの機嫌がよければ両足終了までに10分かかるかかからないか。
ところが嫌がって強く抵抗などされたら、深爪から病気になることもあるし、こちらも蹴飛ばされる危険性があるので私はその日は中止する。


今回は固定しているロープを一度外され、脚を挟んでいる両ひざを三度ほど激しく外されましたが、何とかねじ伏せて切ることができました。
でも終えてから、昔と比べて随分おとなしくなってきている。これは年を重ねてきているからでしょうか。



あ、そうそうNHK ニュースでコメの放射性物質検査について流れていました。この中で
政府が求めているコメの放射性物質の検査は、合併前の旧市町村単位で検査地点を選び、収穫前に一部を刈り取って放射性セシウムによる汚染の傾向を把握するための「予備調査」と、収穫したあとの「本調査」の2段階で行われています。』
といわれています。
長野県長野市の場合(松本市も)、『旧市町村単位』となれば2点では少なすぎると思うのですが。それに2回実施?

(NHKの元記事)
放射性セシウム 検出のコメ4%

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