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チョット一言

池井戸 潤氏の「架空通貨」

2013-08-01 | weblog
 朝、蝉のジリジリした鳴き声で起されています。
 夜明け前のまだ些か暗い頃から、蝉くんは元気です。
 
 8月になりました。
 ツクツクボウシも鳴き始めました・・・チョット早すぎ。
 
 この猛暑の中、読書にはまってます。
 「読書の秋」を先取り・・・って感じでしょうか。
 きっかけは、
 「倍返しィ~~~~ 」のテレビドラマ「半沢直樹」
 と言う訳でもありませんが、
 この「半沢直樹」のドラマが始まったのと同じ頃、
 NHKで「七つの会議」というドラマも始まりました。
 たまたま新聞を見ていて、原作者が同じ人だったのと、
 主演が、あの東山くんだったので、ちょっと覗いて・・・、
 の気持ちでした、
 この「七つの会議」は「半沢・・・」のようなケレン味はありません。
 画面的にも地味で暗い感じなんですが、
 見ているとハラハラドキドキで、ついつい引きずり込まれてしまいました。
 主人公の原島役の東山紀之も日頃のカッコいい「ヒガシ」ではなく、
 うだつの上がらないサラリーマンを好演しています。
 これが中々の見応えです。

 企業の不正を会社ぐるみで隠ぺいしようと、
 親会社の調査をなんとか乗り切ろうとする。
 ここがもう手に汗握ってしまう。
 はたして乗り切れるか。
 不正を働いているのは主人公達なのに、
 つい、この企業不正を応援してしまうハラハラドキドキ。
 
 この、ハラハラドキドキに魅せられてしまって、
 これは、「池井戸 潤」氏の他の作品も見てみなくては・・・と、思ったのです。
 
 さて、沢山ありました、で、選んだのが「架空通貨」です。
 この作品は、ミステリーです。
 「銀行ミステリー」と言うか「企業ミステリー」と、言うのか、
 企業が、銀行が、それぞれの目的のために、
 暗闇の中で、策略を駆使して弱い企業や銀行を壊していく、利用していく・・。
 大きな闇の中で、意図も簡単にパックリと呑み込んでしまう。
 企業や銀行を、パッサリ切ってしまう、殺してしまうミステリーです。
 でも、ここでもあの「半沢直樹」流の
 「倍返し・・・」が、最後に待っていました。

 作者、池井戸氏が過って「三菱銀行」に入行し、
 その後、コンサルタントへ、
 この経歴をもってでないと、出来なかった作品のように思えます。
 やっぱり、ハラハラドキドキで、一気に読み干してしまいました。

 次は・・・・。
 「カバン屋の相続」
 これですネ。
 これは、多分実話に近い作品では・・・と、思われます。
 数年前、京都の東山にある老舗で、御家騒動がありました。、

 この、一澤帆布店の、御家騒動は結構大きなニュースとなり、
 裁判沙汰にもなりました。
 テレビ、新聞などにも取り上げられていました。
 この騒動以来、
 きちんと残しておかなくては・・・の、機運からでしょうか、
 エンディングノートが、一般的になった気がします。
 
 チョット、興味津々です。
 はたして・・・ですね。