みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ホビーボスのMiG-17F、キター!

2008年09月26日 00時19分32秒 | 航空機(露・軍用機)
 通販サイト「ホビー☆サーチ」によると、ホビーボスの1/48「MiG-17F」が入荷したようですね。それも、最初の入荷分はすでに売り切れ。そんなに売れているんでしょうか。こちらの模型店にはまだ入荷していませんが、ホビーサーチの画像のおかげで、だいたいの概要は分かりました。で……
 怪しさ爆発~! ぱっと見たところパーツはシャープなようですが、細かく見ていくと、いろいろと疑問点が。

 まず主翼の平面形。MiG-15の直線後退翼と異なり、外翼部分で後退角度が変わるのがMiG-17の特徴ですが、パーツ写真を見ると、どうもその角度が浅すぎて、直線に近いような気がします。実際はもうちょっと、がくんと角度が変わるような気がするんですが。でもチェコのSMERの1/48キットを引っ張り出してみたところ、ホビーボスと同じような感じなので、これはこれでいいのかもしれません。
 それと、安易にエンジンパーツが入っていて、胴体の前半後半が切り離しになっているのは、タミヤのMiG-15のコピーっぽくて、まことに不健康。よく見ると、ちゃんとアフターバーナーつきのVK-1Fエンジンらしくなってはいるようですが…。
 但し、大問題が…。組み立て説明書では、そのエンジンが胴体後半部の中に組み込まれているんですよ! そして胴体後半と一緒にごっそりと、胴体前半に接着するようになっているではあーりませんか。これじゃ、エンジンをパーツ化した意味がないじゃん!
 胴体後半部を取り外してエンジンパーツが見えるようにするには、エンジンパーツは胴体前半にくっついていなければならない。実機だって、そうです。だって、胴体後半部を取り外したらエンジンも一緒にくっついて外れて来るのでは、エンジンの整備ができないでしょーが。そもそも、胴体後半の内部にエンジンを固定してしまうのなら、胴体全体を前後に分割した意味がないし…。
 それから組み立て説明図を見ると、機首上面の電子機器ベイのパネル(パーツA10)
は、真ん中に楕円をつぶしたような形の突起がついています。これはチェコのライセンス生産機のみについているバルジのはずなんだが。ん? パーツ一覧表を見ると、このバルジのついていない通常型のパーツも入っているではないか。ってことは、タイプによってパネルを選択できるわけで、単に説明図の誤りなんでしょうか?
 ついでですが、機首のパーツがAランナーに集中している、ってことは、後からPF型以降のレーダー装備型を出すつもりがあると見てよいのでしょうか。
 それから、機関砲部分。機関砲は銃身パーツのみで、機関部のパーツは入っていない。それなのになぜ、機関砲の収納ベイがある? これはたぶん、トラペのMiG-15の真似っこですぞ。ただし機関砲の点検パネルはその前の首脚周辺と一体成形になっているので(パーツA2)、ここを開けたい人はパーツをカットしなければなりません。
 翼下の爆弾やロケット弾は、ベトナムやソ連のF型には装着しません。後にポーランドなどで使われた地上攻撃型に追加されたもののはず。カラー塗装図ではそのようになっていますが、組み立て説明図にはその説明がありません。
 と、これをざっと見ただけでもなんだか実に怪しい。上に述べたタミヤやトラペ風の場所以外は、機首上面のバルジにせよ、風防の形にせよ、コクピット内部の部品分割にせよ、どこかで見たことがある感じなんです。たぶん昔のチェコのSMERを参考にしたのではないのでしょうか。
 なんだか入荷する前から既にコピーのフラグが立った感じがしますが、それでも現代的なモールドで、全体形の正しいMiG-17が作れるなら、OK! さあ、期待しましょう。


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