みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

さらにフジミのティーガーでツィメリット練習

2010年02月26日 06時08分02秒 | AFV(独)
 トラペのティーガーIで少し自信がついてきたので、今度はフジミのティーガーIにヒートペンでツィメリットコーティングを施してみました。フジミのティーガーも割と好きなキットです。砲塔上面装甲板の折れ曲がり部分が筋彫りになっているのはやや気に入りませんが、それ以外は非常によい。キャタピラは説明図どおりにやると上面の垂れ下がりがガクンと急に曲がる感じになるので、手でしごいてゆったりと垂れ下がるようにしてあります。まあ私にとってのティーガーは、トラペ<フジミ<レベルというランク付けなので、トラペは使い捨て練習用、フジミはリハーサル、レベルは本番なんですね。

 さて、問題のヒートペンによるツィメリットですが、こちらが慣れてきたのもあると思いますが、トラペよりもやりやすい感じがしました。たぶんプラスチックの材質も原因でしょう。トラペのは柔らかくて熱で溶けやすく、溝がきれいに刻みにくい、それに対してフジミはプラの材質が適度に堅い、という感じがします。でも、それより重要なのは、ヒートペンのビット先端の温度管理だと思います。
 トラペであれこれ試している時に、ある時は浅からず深からずきれいに溝が刻めるのに、その後は急に刻みにくくなると感じました。同じようにビットをプラに当てても、うまく溝にならないんです。もしかしてこれ、ビット先端の温度が上がりすぎるからなのかもしれません。ヒートペンには温度調節のつまみがあって、ツィメリットの作業の際には最低温度の160度に設定するように指示されています。しかし、常にビット先端の温度を計測しつつその値をフィードバックして温度調節しているわけではありません。作業を続けているとどうしても先端の温度が高めになる、そうなるとプラが溶けすぎるのかもしれません。
 先日紹介したように、説明書にはビットに息を吹きかけて温度を下げる、という方法が書いてあります。しかしちょっと思いついて、ティッシュペーパーに水をたっぷり染みこませて小皿に置き、それで温度調整をしてみました。作業をしていて、溝が刻みにくくなったなと感じたら、ビット先端をその濡れティッシュにジュッと押し当てて先端温度を下げるんです。そしたらまたうまく溝が刻めるようになるんですよ。160度前後といっても、濡れティッシュに押し当てるとけっこうジュッと音がして湯気が出ますね。まあビットは真鍮製ですから、この程度のジュッで痛んだりはしないと思います。
 それで、溝を一列刻むごとにジュッとやって温度を下げ、具合を見ながら次の列に進みます。私は右利きなので左の列から順に右へ行く。すると、前の列と新しい列との境界線も離れず繋がらず、適度な分かれ目に見えるようになります。問題の溝の縦方向の連続性ですが、溝のピッチが合うように慎重にビットを当てていけば、まあまあ連続して見えるものです。一応、ワッフルパターン風には見えませんよね。ねっ?
 それから、失敗した場合のやり直しもある程度出来ることが分かってきました。やはり縦方向のピッチが合わなかったり、溝が斜めになったり、間隔がが空きすぎたり、うまく溝が出来なかったりということは生じます。その時、ビット先端をゆっくり濡れティッシュに当てて、やや温度を低めにしておいてから、溝が不揃いになった場所のプラ表面に、あまり押しつけずに軽く当てると(当てる時間はやや長め)、結構きれいな溝が再生されるんですよ。
 前回のトラペに比べて今度のフジミは、結構きれいに出来たんですが、そう見えますか? さて、残る課題は、車体左側面の履帯交換用の長いケーブルをどう再現するか(ツィメリットのために削り落としてしまってます)、それから、ツィメリットコーティングが所々剥がれ落ちた感じにするにはどうするか、ですね。

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