みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

フジミのティーガー、左側面の履帯交換用ワイヤーの取り付け

2010年02月27日 00時56分05秒 | AFV(独)
 フジミのティーガーI、車体左舷側面のワイヤー交換用ワイヤーを取り付けました。フジミのこの部分は、非常に細いワイヤーがあらかじめ彫刻されていて、まことに惜しいのですが、ツィメリットコーティングの作業のために削り取ってしまったんです。するとコーティングの後でワイヤーをどう再現するかが課題だったわけですね。
 材料は何を使おうか、いろいろ考えたんですよ。細さと曲げ加工のしやすさから言えばやはり真鍮線でしょうが、ミニスケールの場合1/35と比べて格段に車体への接着が難しいんですよ。他に、ミシン糸に木工ボンドを水で溶いたものをしみこませ、乾燥させた擬似ワイヤーも試してみましたが、以外と狙った形にまとまってくれない。接着のしやすさという点から言えば何と言ってもプラ棒ですが、タミヤのプラ丸棒は直径1ミリまでしかありませんよね? これでは太すぎ。エバーグリーンのロッドも、一番細いやつは0.5ミリ。これも太すぎで、車体上面の牽引用ワイヤーみたいになってしまいますし、それに二重三重に曲げて這わせたら車体側面からはみ出してしまいます。
 で、結局行き着いたのが、プラストラクトのプラ棒。これには0.4ミリと0.3ミリという極細のものがあるんです。これなら何とかなりそうです。但し、あくまでプラ棒ですから、あまり強く曲げるとポキリと折れてしまいます。接着はまあいいとして、問題は曲げ加工。
 そこで登場するのが、またぞろヒートペン。細いプラ棒を曲げるときにも使えるんです。もちろんこんな細いものは、いくら温度を最低にセットしても、直接当てるととろけてしまいます。
 まずエッチングパーツのための曲げ工具、ミッションモデルズのクラブハンドラーとかマルチツールとかエッチメートなどを駆使して、あらかじめ丸棒を曲げたい位置で曲げ加工しておきます。ただし金属線と違って、プラ棒は曲げグセがつくだけで弾性で元にもどろうとします。そこでヒートペンのロッドの丸いところに近づけてやや熱しながら、あらかじめ曲げた部分が曲がったままになるように調整します。
 次に、瞬間接着剤さえ剥がれるというコーティングシート(名前忘れました)の上で、ピンセットとプラ用接着剤を使いながら、意図した形にワイヤーを固定して行きます。こうすれば、ワイヤーが平面上でクネクネ曲がった状態になるわけです。形が整ったらシートからパリパリと剥がして、車体へ接着。さらに、ワイヤーの留め具をプラ板でそれらしく作ったらOK。ワイヤー両端の輪っかの部分は、別にコーティングシートの上で加工して後付けしてあります。ワイヤーと輪っかの接続部は後でパテをちょこっと盛るつもり。
 注意すべきことは、このプラ棒は接着剤が付着すると材質が劣化するのか、曲がっていた部分がポキリと折れることです。だから大まかに形を作る際には接着剤を使わず、工具とヒートペンを使うのがよいようです。その後でシートの上に押しつけて平面を保ちつつ、接着剤を塗り、ピンセットで形を整えます。
 いや~、結構うまくいきました。もう一回やればもっと上手にできるぞ、たぶん。これならレベルのティーガーIを作る際にも、キットのワイヤーパーツを使うよりきれいにいきそうです。プラ棒を使うと、金属線の撚(よ)りがないのでワイヤーらしくないのかもしれませんが、まあ細いんだから仕方ないと思いましょう。

 昨日のブログを見た友人から、ミニスケールのティーガーIの序列がトラペ<フジミ<レベルなのはよく分かるが、ではドラゴンはどこに入るのかと尋ねられました。あら?ドラゴンは最初から眼中になかった…。ドラゴンのティーガーI中期型・後期型はツィメリットがあらかじめ施されているキットですから、ツィメリットを自分でやるという話なら、対象外ですね。それに、最近の極初期型はまあ別にして、中期型も後期型も問題なしとは言えないし…。防盾とか予備履帯とかワイヤーとか…。そう言えば、フェールマン戦隊のティーガーが出たってことは、その内初期型も出るんだろうと思ってたのですが、音沙汰ありませんねえ。

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