M・吉田のブログ

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ドラクエ・FFで喩えるウィザードリィ(中編)

2005-05-23 23:59:59 | ピュアでもない日々
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ルドラの秘宝ピュアプレイ日記の初日はこちら


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前編を見ていない方はこちらをどうぞ。

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さて、キャラクターを作り、性格の一致したメンツでパーティを組んだら、
いよいよダンジョン…ではありません。
王様から「こんぼう」とか「かわのよろい」を支給されたわけではない一同、
各々、商店でアイテムを調達します。




3.商店

各々…というのも、人それぞれに所持金を持っているわけです。
まぁ、考えてみれば、人に財布を預けたい人ばかりではないでしょう。
6人いれば、6人それぞれが財布を持っています。
金持ちもいれば貧乏人もおります(大差ないけど)。

とはいえ、高価なアイテムを買いたいということで、仲間たちから「お金を集め」たり、
迷宮で拾った物を売って、お金を手に入れたら、仲間たちに「お金を分配」したりできます。


高価なアイテム。
とは言え、値段=強さ とは限らない価格設定なわけですが、
そりゃ~、伝説のロトのつるぎ だって2ゴールドですから、納得しておきましょう!
助けて、何でも鑑定団

とはいえ、大体は値段どおりの性能なので、そんなに警戒しないで大丈夫…のはずです。


そうそう、鑑定団といえば、
迷宮内で見つけた謎のアイテムの鑑定も、この商店で行ってくれます。
未鑑定…というのは、トルネコの大冒険風来のシレンでも未鑑定アイテムが出てきますよね? アレです。

ただし、鑑定額=売却額なので、ここで鑑定すると、いいお宝を見つけても収支ゼロです。
鑑定ミスの危険は伴いますが、自分で鑑定するのが吉でございます。

鑑定ミス…というのは、
アイテムの鑑定は「ビショップ(ドラクエでいう賢者。でも転職は容易)」のみができるわけですが、
アイテムの鑑定に失敗すると、なぜかアイテムを装備してしまうのです。
なぜだかわかりませんが。
で、なにが危険かと言うと、呪われたアイテムも装備してしまうわけです。
しかも、呪われたアイテムのみ、装備不可能なアイテムまで装備してしまう親切設計。
呪いの効果は様々ですが、超ド級にヤバイ効果のものもありますよ!
しかも、そういうものに限って、呪いを解く料金は高い。世の中うまく出来てるもんです(?)。
そんなわけで、確実に鑑定したいアイテムは、商店で鑑定してもらう、という手も取れるわけですね。

ちなみに、未鑑定品を売ると、どんなものでも1ゴールドで買い取ってくれます。
いい商売してます。


さて、店で売っている高価なアイテムの中には、「掘り出し物」があったりします。
商店に一つしか置いていないアイテム、それらの威力は高いです。
また、冒険者(つまり自分たち)が持ち帰ったアイテムを売れば、
それが、この商店のラインナップとして並べられることになります。

第三章のはじゃのつるぎみたいな物でございますよ!
売る気が無いなら店頭に並べるなよトルネコ!


さて、そんな高価なアイテムを巡っては、様々なエピソードがあるわけですが、
こうした物のおかげで、ウィザードリィの世界では、
人名として最も使われる名前が





であったりします。一文字です。マジです。
そうそう、「あ」さんは、短命であることでよく知られています

どういうことかというと、誰しも考えそうな事かもしれませんが…
ルイーダの店の仲間からぬののふく を取って売れば大金持ち!?(1000ガバス)
というわけでございます。

まあ、ゲーム本編を始める前に時間をかけてもナニですから、ほどほどにしておきましょう。
さて、いよいよ迷宮に突入です!

冒険の舞台となる、迷宮。
それは、非常にスリリングです。
ドラクエやFFで強いモンスターが出てくるダンジョン、どころの比ではありませんよ!




4.キャンプ

迷宮に入ったら、まずはキャンプで、冒険の準備を行います。

FFで言えばステータス画面、ドラクエで言えばAボタンを押した時に出てくるメニュー。
それが「キャンプ」です。
冒険者たちは、迷宮内にキャンプを張って、魔法を使ったり、並べ替えを行ったり、
キャラクターのステータスを確認したりします。


ちなみにこのゲーム、キャンプを張った瞬間にオートセーブです(3作目まで)。
しかもセーブは一瞬。どこでもセーブ可能。
迷宮の奥深くにいるときに、ちょうど晩御飯の時間になってしまっても、
いつでもやめて、いつでも同じように再開できるわけです。
超便利!

しかし、このキャンプシステムが恐怖のボトルネックとなっているのです。



5.迷宮の徘徊

さてさて、ドラクエやFFのような見下ろし型と比べて、とっても迷いやすい3Dダンジョン。
ああ、でも女神転生とかやっている人なら、大丈夫かもしれませんね。
女神転生と比べて、移動が非常に速い点が、M・吉田の好みな点です。

ダンジョンの探索は、5以前と5以降で、かなり趣が異なります。
自分の位置を調べる魔法もありますが、その効果はほとんど違います。


ウィザードリィ5以前は、マッピングはプレイヤー自身が行う必要があります。
位置を調べる魔法は、「おうじょのあい」のように、は自分の座標を知らせてくれるのみです。
プレイヤー自身が自力で地図を作成していくことは、これはこれで面白いものがあります。

ウィザードリィ5(以降)では、通った道全てを表示します。
ちょっと違いますがFF3の「サイトロ」のようなもんです。
初心者の方には、やはりこちらを無難にお勧めできます(絵も綺麗だし)。


さて、次はいよいよ戦闘です。



6.戦闘

さて、戦闘です。
街の中や、ダンジョン内でも、雰囲気たっぷりの音楽が流れておりましたが、
BGMは題名のない音楽会でもお馴染み、「ハネケン」こと羽田健太郎氏が手掛けています。
わかりやすく言うと、「渡る世間は鬼ばかり」の曲を作った人です。
写真にカーソルを合わせてみませう。

ドラクエのすぎやまこういち氏とはまた違った、
インパクトあるクラシック音楽で構成される世界は、ファミコンながらに聞き応え十分です。


そしてそして、モンスターグラフィックを手掛けるは末弥純氏です。
FFの天野喜孝氏とはまた異なる、ファンタジー好きにはたまらないイラストレーターでございます。
いや、ファンタジー好きではなくても、この画の世界に心奪われるでしょう。
ファミコンの再現力には限界がありますが!


…って、あれ?
今、間違いなく専門分野に有名な人がスタッフであることを
「売り」であるかのように、宣伝してしまっていたような。

これって豪華声優陣起用!みたいな勧め方だったんだろうか!
あわわ、おそろしや、おそろしや。


さて、それはさておき、モンスターは未識別状態で現れることがあります。
どんな感じかと言うと、ドラクエで喩えますと、


「さまようよろい」


と言うモンスターがいますが、未識別状態ですと、


「よろいを きた おとこ」


という不確定名で表記されるです。
もちろん、絵も、さまようよろい とはわからないような絵で表示されています。
こんな調子で、
「いっかくウサギ」なら「ウサギ」、
「まほうつかい」なら「ローブを きた おとこ」、
「オーク」ならば「にんげんがた の いきもの」…などとなるわけです。

しかし、ここでポイントとなるのは、同じ不確定名を持つモンスターもいるということです。

要するに、「よろいを きた おとこ」というのは、
「さまようよろい」かも知れないし、「じごくのよろい」かも知れないし、
「スライムナイト」かも知れないし、「あくまのきし」かも知れないわけです。

敵を看破する魔法もありますが、魔法をケチりたい心情、
経験と勘で敵を識別するわけです。
このあやしいかげはスライムに違いない!と思ったら、あばれザルだったよ!みたいなものです。


識別のシステムはあるものの、それ以外は、戦闘はベーシックです。しかしテンポが良いです。
アニメーションとか派手な要素は全くありませんが、文章がちょっと面白いので、
読んでみるのも良いかもしれません。
メタルマックスでもありましたが、文章で行動を細かく説明しているんですね。

またまたドラクエのモンスターで喩えますと、こんな感じです。


バブルスライムは M・ヨシダ をひっかいた!

どこに爪があるんだよ!


スライムナイトは 噛みついてきた!

武器使えよ!


このように、じっくり読むと微妙に変なことしてるのもまた魅力です。
って、なんじゃそりゃー。


しかし戦闘バランスは絶妙で、キャラクターのレベルに対して、
ダンジョンに進ませ過ぎず、阻ませ過ぎず、となっています。
微妙に、ちょっと無理ができそうな敵の強さなのが、また小憎い。

また、ウィザードリィを語る上で欠かせない、嫌~な攻撃をしてくる奴もいます。
じごくのきし の やけつくいき みたいな、嫌な攻撃です。

嫌な攻撃1:エナジードレイン
エナジードレインって何? と言いますとレベルを下げる攻撃です。
まあ、高レベルの敵しかやってこないのが、せめてもの救いですが、
高レベルの敵と戦えるレベルになる頃と言うのは、
つまり、どのくらい修行するとレベルが上がるか…というわけでして。

嫌な攻撃2:首を刎ねる
クリティカルヒットと呼ばれる攻撃で、ザコクラスの敵でも、たまに使ってくる奴がいます。
どんなにレベルが上がっても、恐ろしいものです。
要するにこれ、一撃死なのです。


次回は、その恐ろしさ、このゲームの緊張感、スリリングさの所以を語りましょう…。

※というか、今回で終わらせるはずが、思いのほか文章が長くなって、
 2回に分けざるを得ませんでした。失敬…。



コメント
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