茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

灰作り

2019-12-02 14:30:19 | 茶の湯エッセイ
 早くも今年も師走になりました。少し前に炉開きだ、口切だと話していたのに、年々一日が過ぎるのが早くなっていくようです。

 さて、炉の灰は夏の間に作るのが常ですが、先日、先生のお宅で濃茶点前で建水に残った抹茶を湿し灰にかけて篩う作業をさせて頂きました。こうすることで味わいのある色になっていくとは以前から聞いていましたが、実際に作業をしたのは初めてでした。
 
 先生のお宅の湿し灰に抹茶を混ぜ、ある程度湿ってまとまったらいくつかに分けてお団子状にしていきます。
 篩いにお団子を擦り付けながら、新聞紙の上に、細かく篩います。
 日当たりのいい場所においてしばらく乾かします。


 そうして出来上がった灰を灰器に入れました。きめ細やかで美しい色の灰になり、嬉しくなりました。茶人は何年もかけて灰を丹精していくというのを実感しました。
 私が体験したのはほんの一部でしたが、実際は、天気の様子を見たり、抹茶や番茶を準備したりして、もっとたくさんの量を暑い中作業するわけで、大変なことだと思います。これから炭点前の時は大切に使わせて頂こうと思いました。

 灰の種類については以前書いておりますので、参考までに添付します。
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8851dd42c9d01e37b150f80be4ea9f74
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2 コメント

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湿し灰=ぬれ灰? (春旦)
2019-12-07 22:35:22
湿し灰・・・しめしばいと読むのですね
表千家では「ぬれ灰」のことでしょうか?
わたしも師匠と一緒によく作りました
壺に入れて水屋に置いていましたねぇ~
なつかしく思い出します
確かTVで見ましたが家元の倉庫には利休さん時代の灰が大事に保管されてあるとか・・・?
へぇ~って感嘆した覚えがあります!
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ぬれ灰 (m-tamago)
2019-12-09 11:52:16
春旦さん、こんにちは。
表千家ではぬれ灰というのですね!裏千家ではしめし灰といいます。そんなところも違うのですね。

家元の倉庫には利休時代の灰が!どんななんでしょうね。見てみたいけど~、そのような機会は。。
私の家には師匠が分けてくれた灰がありますが、もう10年位しまわれたままです。開けて丹精しなくてはいけません。反省。
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