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１年以上も前の話ですが、銀行との間でちょっとしたやり取りが
ありました。その時は希望退職に応じて、退職後の様々な手続き
がある程度済んだ頃でした。
退職してから、健康保険や年金などの保険料が非常に高いことを
実感した頃でもありました。それまでも毎年保険料の改定時期に
会社から提供されるデータは見ていたのですが、実感は出来てい
なかったと言う事です。前回の情報とデータで言えばデータの状
態で止まっていて情報になっていなかったようです。
必要なお金は銀行から降ろすという事が多くなり、ちょうどその
時銀行からキャッシュカードの変更案内が来ていたので、変更し
ようと思って銀行に行きました。
内容とするとキャッシュカードだけでなく、クレジットと統合し
てＩＣカードになる、条件付きですが、土日でもＡＴＭ利用料金
がゼロになると言うものでした。
申請書を書いている途中で職業という欄に来たとき、次の職を考
えているところですと言ったら、無職ですね、無職の所に丸をと
言うので丸を付けて一応は書き終わってしばらく待っていたら、
無職はだめですね、済みませんと言われました。
どうしてですか？とたずねると、審査部門から継続的収入の無い
者はだめと言われました、という話でした。不動産収入か年金の
収入はありませんか？と問われましたが、無いというと、たとえ
わずかでも年金があればＯＫなのですがと説明されて結局無駄足
で帰ってきました。
このとき社会信用度という言葉がふと浮かびました。普通、人の
信用度と言えば例えば、総合的に判断するものだと思っていまし
たが、銀行はそうでは無かった様です。
銀行が考える信用度とは、人では無く金であり、しかも額という
より継続だという教科書的と言うか、マニュアル的発想です。少
し前の話ですが、ある人の講演会で講演者の知り合いの国会議員
が銀行で身分証明書を要求されて、議員証明書を見せたら、免許
証は無いか？と言われ、車は運転しないので無いと言うと、健康
保険証は無いかと言われ、今は無いというと、持ってきたときに
お願いしますと言われ、帰ってきたそうです。
その国会議員は知人の講演者に、国会議員の信用度は保険証一枚
より低いのかと嘆いたそうです。笑い話の様ですが、私も実際に
経験してみると納得するようになりました。
銀行の本業は企業や個人への融資が基本だと思いますが、マニュ
アル的な仕事をしていないか気になります。融資がこげついて、
不良債権になっても我々の税金で危ないところを救っている事を
考えると複雑な気分です。
人の社会信用度とは改めて考えると、確かに難しいものだと思い
ます。銀行がマニュアル的になるのも分からなくもないのですが、
その道のプロですから、もう少し工夫してもらえると嬉しいです。
社会信用度とは別に、その人の本人証明はＩＴセキュリティでも
大事な項目なので、いつか書きたいと思います。
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