SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

こう暑くては、、。

2022-06-29 21:53:00 | 日記
暑い毎日が続いていますね。

涼しい音楽を探して
ドビュッシ—の「水の反映」
を引っ張り出しました。



「水の反映」

1905年に彼は出版社に
手紙を送り、
「この曲はシュ—マンの左、
ショパンの右に座席を
占めるであろうと確信して
います」と書き、
自信と満足の意を表しました、、というのも
これまでは生活費稼ぎのためにピアノ曲を書いていたのです。
40歳目前になり、ようやく
わかりやすい曲を書く必要が
なくなり、本当に書きたい
ものを書いたのです。

「亜麻色の髪の乙女」や
「月の光」のように
耳なじみの良いメロディが
あるわけではないので、
少しとっつきにくいかも
しれません。

この頃のドビュッシ—の
私生活はスキャンダルの嵐が
吹き荒れていました。
彼が最初の妻リリーを捨て、
弟子の母親である
銀行家夫人エンマ
駆け落ちしたのは
1904年7月の事でした。
その年の末、
絶望したリリーの自殺が
新聞で報じられ、
ドビュッシ—は社会的な
制裁を受けるのです。

打ちのめされた彼は創作意欲
を失ってしまいます。
1905年にリリーとの離婚を
認める判決がくだり、
ようやく落ち着いて作曲に
取り組めるようになりますが
その時に書かれたものが
「水の反映」でした。


   🎵🎵🎵🎵🎵

アルペジォの美しさは
絵画的で光と影につながり、
水が輝いてゆれ動く様子を
描写しています。
急速なパッセ—ジは
水に映る細やかな
波のささやきまでを
表現するのです。
ドビュッシ—は自然の情景や
動きを微妙に描くことにより
新しい世界を
切り開きました。


   🥀🥀🥀🥀🥀

アルトゥール・ベネデッティ・ミケランジェリの演奏
です。