ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

「正月に昔話できるように」 武南高サッカー部、名門復活へ狼煙 全面人工芝の新拠点、白星で発進

2023-05-29 | Weblog
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「正月に昔話できるように」 武南高サッカー部、名門復活へ狼煙 
全面人工芝の新拠点、白星で発進
2023/02/05
初の試合が行われたBUNANフットボールフィールド=4日午前、埼玉県越谷市内
 名門復活の起爆剤となるか―。武南高校サッカー部の
新たな練習拠点として、全面人工芝に改修された
「BUNANフットボールフィールド」が4日に初試合を迎え、
武南が3―1で浦和西を下して新拠点での初陣を飾った。

■「武南カラー」

 埼玉県越谷市西新井の同高第2グラウンドが、
約1年間の改修を経て土から人工芝に生まれ変わった。
改修前は長辺が94メートルほどしかなく、
日本サッカー協会が全国的規模の大会に規定する
ピッチのサイズ(105メートル×68メートル)を確保できなかった。


 このたび隣地購入のめどが立ち、学校側も全面協力。
正規サイズのピッチに加え、試合と同時に
ウオーミングアップなどが行えるように四方に余裕を持たせた。
導線や景観もこだわり、管理棟は伝統の「武南カラー」に塗装した。

■伝統を次代へ

 蕨市塚越にある学校敷地内のグラウンドは、
ピッチの半面ほどの広さしかない。
2019年3月に勇退した大山照人前監督は、
狭いスペースの中で自由な発想を追求し、
第60回全国高校選手権優勝など同高サッカー部を
全国屈指の名門に鍛え上げた。

 後任を託されたOBの内野慎一郎監督は
「大山先生をはじめ、先輩方の勝利が積み重なって今がある」
と伝統を次代に受け継ぐ覚悟をにじませ、
「選手たちには自分たちのスタイルで勝つ喜び
を知ってほしい」と実感を込める。

■OBを選手権へ

 初試合の県高校新人大会南部支部予選準決勝は、
武南が前半に3点を先行し、浦和西に勝利。
2ゴールの高橋秀太選手は「土の頃は毎回ラインを引いていた。
来てすぐにサッカーができる環境に感謝したい」と目を輝かせた。


 自前の試合会場を手にしたことで「自分たちのリズムで
(対戦相手を)呼べることは大きなメリット」と内野監督。
ピッチを広く使えることで俯瞰(ふかん)的な
サッカー観を養う効果も期待できるという。

 06(平成18)年度の第85回大会を最後に、
全国高校選手権の埼玉代表から遠ざかっている伝統のユニホーム。
内野監督は「OBの方々が正月に集まって
昔話ができるように、選手権へ招待したい」と飛躍を誓った。

試合に臨む武南イレブン。右奥は武南カラーに染め上げられた管理棟
© 株式会社埼玉新聞社



https://saitama-soccer.jp/2023/02/10/news-195/

名門・武南の新拠点「BUNANフットボールフィールド」が完成!
カラーとともに「伝統」の攻撃スタイルを引き継いでいく象徴に
2023.02.10、text 石黒登

カラーとともに「伝統」を引き継いでいく象徴に――。
武南は越谷第二グラウンドをこの度、全面人口芝に大改修。
「BUNANフットボールフィールド」と名称も改め、
この2月から新拠点で新たなスタートを切っている。
4日には改修後初の試合が行われ、3-1で浦和西に勝利した。

第二グラウンドが大幅改修 クラブハウスは伝統の藤色に

武南は高校に隣接するハーフコートの第一グラウンド(人工芝)のほかに、
越谷市にクレー(土)の第二グラウンドを有しているが、
今回リニューアルが行われたのが第二グラウンドの方だ。

全面人口芝に張り替えられたほか、
もともと長辺が94mしかなかったが、
日本サッカー協会の主催大会で原則として使われる
105×68mのピッチサイズを確保し、公式戦が行えるように。
ゴール後方には広々としたアップエリアが取られ、
動線などにもこだわりが詰め込まれている。

また、クラブハウスもこの度“武南カラー”の藤色に染め上げられた。
内野慎一郎監督は「そこは伝統を守りたかった。
大山(照人)先生から受け継いだもので、
そこはなくしたくないなと思っていて、
それは常日頃から意識していること。
そういう伝統を後世に伝えていくのは僕のひとつの仕事かなと思う。
僕も本当に好きな色なので、あらゆるところにその色は使っている」と話す。

「大山先生をはじめ、先輩方々は本当に
必死の想いをしてここのピッチで戦って、
勝利を収めてきたというものが積み重なっていまがある。
そこは本当に感謝の気持ちを持って
これからも取り組みたいと思いますし、
生徒たちにも感謝の気持ちを持ちながらサッカーをやってほしい」。

「武南のスタイル、美学」を大切に、このグラウンドでさらなる進化を

引き継いでいくのはカラーだけではない。
伝統の攻撃スタイルというところも同様だ。
内野監督は「もちろん環境に憧れて入ってきてくれる人
というのはものすごくありがたいですけど、
このサッカーを見て、ここでやりたいと思って、
入ってきてくれる子と一緒にやりたい」と話す。

「サッカーを構築していって、
そこに良い人たちが入ってきてくれて、
また構築していった時に、
こうやって蹴らないサッカーをやりたいなとか、
クリアも本当にぎりぎりのところでするかもしれないですけど、
ここ一番でペナルティーエリア内で
ドリブルするやつがいるかよみたいな雰囲気になるわけですよ。
でも、それができた時にはやっぱり武南の特徴になるし、
インパクトも強い。でも、取られて負けていたら
何の話にもならないし、そこをどういうさじ加減で
表現をしていくか。武南のスタイルというか、
武南らしさというか、武南の美徳、美学というか、
そういうチーム作りをいまはしていて、
それを見て、入ってきてくれる子と一緒に戦いたい」。


かつてのサッカー少年たちは、武南のユニフォームとともに、
個人技とコンビネーションを組み合わせた
魅惑的で攻撃的なサッカーに酔いしれた。
その年に入学してきた選手によって
サッカーが変わってしまうのではなく、
「武南の美学」を持って、普遍的なスタイルで勝てるチーム。
指揮官は「やっている選手も、見ている人も、
純粋に面白いサッカーが届けられれば」と話す。


フルサイズの自分たちのホームグラウンドができたことで
「自分たちのリズムで人が呼べるようになった」
のは強化にとって大きな利点だ。完成、間もないが、
すでに県外の強豪校から練習試合の問い合わせがあるという。
また、これまではハーフコートでスモールエリアでの
崩しなどを磨いてきた中で「サッカーを俯瞰して見ることができる」
というのはいままでではできなかったことだ。

その中でも「やっぱりこういうピッチでも、
武南らしさは変わらないと思う」と内野監督はいう。
「かといってドリブルドリブルのチームにする
つもりもまったくないですし、もうちょっと進化は
していきたいと思っているし、絶対すると思っている。
いろいろスタイルがあって、遠くが見られて、
というのをうまく融合してやるために
このピッチはすごくメリット」と語る。

埼玉県勢の全国優勝は、第60回選手権大会の武南が最後。
多くの人たちが期待するのが藤色のユニフォームが
全国の舞台で踊る姿だ。「本当にOBの方々が
すごく応援してくれている方も多いので、
そういう人たちがお正月にみんなで集まって
「昔はこうだったね」っていう、昔話ができる場所に、
できれば招待したい。それが一番です」。
チームカラーやスタイルといった伝統を
引き継いでいく象徴としての新拠点。
このグラウンドで磨かれて、名門・武南は全国を目指す。

石黒登(取材・文)




5月28日(日) 閲覧数:959PV 訪問者数:476人

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