ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

生涯現役の夢かなう 農業×サッカー選手の異色チーム

2023-02-13 | Weblog
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d04a6ef1649c43ee084f3d61a08eda4e7375806

生涯現役の夢かなう 農業×サッカー選手の異色チーム
22/11/3(木) 21:00配信
産経新聞
チーム最年長の奥田宗幸さん=和歌山県上富田町

「農業」と「移住」の掛け合わせをテーマに、
移住者でつくる異色の社会人サッカーチームが今年、
和歌山県に誕生した。県社会人リーグ3部の
「南紀オレンジサンライズFC」。
関東や九州など全国各地から和歌山に移住してきた
選手18人が、充実した環境でサッカーの
試合や練習に励む一方、普段は地元特産の梅の栽培や
加工の仕事などをして地域産業を支えている。
チーム代表の森永純平さん(34)は
「サッカーと仕事の両面で選手が地域に溶け込み、
愛されるチームにしていきたい」と意気込む。

森永さんは京都市出身。幼いころからサッカーに親しみ、
次第に「いつか自分のチームを作りたい」と思うようになった。

地元の大学を卒業後、四国のプロ野球独立リーグのチームや
滋賀の社会人サッカークラブなどでチーム運営を学んだ。
多くのチームが、いかにして地域に浸透し、
ファンを獲得するかに悩んでいる実情を知り、
その解決法として「人口減が進む地域に選手が移住し、
働き手として溶け込めば」と考えた。

移住促進に熱心な地域を探し、
梅産地として有名な和歌山県南部の田辺市と
みなべ町を拠点にすることを決めた。
地元自治体の移住担当者とも相談し、
選手の働き口となる地元企業などの紹介も受けた。

プレーしたい選手たちを交流サイト(SNS)などで募集し、
今年1月、選手やスタッフが和歌山への移住を開始。
2月に「南紀オレンジサンライズFC」としてトレーニングを始め、
4月には県社会人リーグ3部に参戦した。

■一生プレーヤーでいられる場所

選手たちはサッカーへの情熱を除けば、出身地も経歴もさまざまだ。

兵庫県出身でキャプテンを務める竹川恭平さん(25)は、
和歌山大学への入学時から社会人チームに所属。
卒業後、小学校教諭となるが、
多忙のためサッカーの練習時間が確保できず、
教諭を辞して南紀オレンジサンライズFCに
参加することを決めた。

普段は、チームに紹介されたみなべ町の梅農家で働く。
梅の木の管理や収穫、梅干しにする前の加工作業など
覚えることは多いが、練習がある火・金曜の午前と、
試合などがある週末の夜はサッカーの時間を確保できるという。

「ここは、一生プレーヤーでいたいという夢がかなう場所。
こんなに幸せなことはない」と竹川さん。サッカーを続け、
ゆくゆくは梅農家として独立したいと将来の夢を語る。

梅作りを教える梅農家、崎山晃市さん(52)も
「後継者不足は深刻。梅産業を守るため、
教えられることは何でも教えたい」と協力的だ。

■地域とともに強くなる好循環

チーム最年長の奥田宗幸さん(39)は福岡県出身。
地元の高校を卒業後、サッカーを続けられる
環境を求めて全国各地のチームを渡り歩いていた。
「将来はサッカーチームでスタッフとして働きたい」
と情報収集する中、南紀オレンジサンライズFCを知り、
参加した。「選手の経験が後で役に立つはず」
と今は選手としてプレーする。

チームが練習グラウンドとしている
上富田スポーツセンター(上富田町)は、
公式戦と同じ芝生のグラウンド。
平日2日の練習が確保されている。

奥田さんも紹介された障害者就労支援施設で働くが、
練習や試合がある日は快く送り出してくれるという。
「これだけ充実した環境は、全国を探してもなかなかない」と奥田さん。

そんな環境も後押ししてか、チームは今季、
リーグ6チーム中、首位を独走と好調。将来は、
アマチュア最高峰の日本フットボールリーグ(JFL)入りを目指している。

代表の森永さんは「選手が地域に根付き、
ファンが増えてチームが強くなる。
それが地域の活性化にもつながる、
という好循環をつくっていきたい」としている。(前川康二)




2月12日(日)閲覧数:538PV 訪問者数:357人

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