ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

地元アスリート挑戦支える体制づくりを 神戸新聞文字起こし

2021-03-15 | Weblog
2020年令和2年12月27日、日曜日
神戸新聞朝刊、社説、文字起こし

地元アスリート
挑戦支える体制づくりを

師走に入って、兵庫出身のアスリートたちが
相次いで目覚ましい活躍を見せた。

柔道では、男子66キロ級の阿部一二三選手が東京五輪
代表決定戦を制した。神戸市兵庫区出身、23歳の
若武者が、24分に及ぶ熱戦の末に、宿敵の丸山城志郎
選手を下した試合は、全国から大きな注目を集めた。

その1週間前には、陸上競技日本選手権女子5000メートル
で小野市出身の田中希実選手が優勝を飾り、五輪代表
を射止めた。今季、中距離の2種目で日本新記録を
樹立した勢いを大舞台でも発揮した。

東京五輪・パラリンピックの1年延期をはじめ、
新型コロナウイルス感染拡大で停滞していた
スポーツ界だが、ようやく前へ進み始めた感がある。

今年はほかにも、多くの兵庫出身者が練習の制約
などの苦境を乗り越えて輝いた。

女子プロゴルフでは、神戸市長田区出身の古江彩佳選手
がツアー2週連続優勝を飾り、年末の全米オープンに
出場を果たした。フィギュアスケート女子シングルス
では、同灘区出身の坂本花織選手がNHK杯国際大会で
優勝し、病気を乗り越えた同須磨区出身の
三原舞依選手も躍動した。

田中選手ら4人の女性選手には共通点がある。全員が
県内を拠点に活動していることだ。トップ選手に
なると、練習環境などを求めて、地元を離れるケース
が少なくないが、ふるさとで暮らしながら、
しっかりと国内第一線で活躍している。

兵庫県内の陸上競技場や野球部は高規格の施設数が
近隣より多い。ゴルフ場は全国有数の数を誇る。
フィギュアスケート界の念願だった
通年リンクが西宮市にできて7年になる。

こうした現有施設を活用し、練習場所などを提供
する。県内企業に選手の採用や協賛を呼びかける。
競技団体と自治体、企業が連携し、兵庫から世界に
挑戦し続けるトップ選手を支える体制づくりを進めたい。

トップ選手の育成を地域活性化につなげる自治体の
取り組みも始まっている。近年、兵庫で続く若者の
県外流出を止めるヒントも、その中から
見つかるのではないか。



3月14日(日)閲覧数:571PV 訪問者数:349人

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