陽気に誘われて、山の畑に出かける。目的は春蒔き野菜の畝づくりと紅梅、福寿草の観察とバッケの探索。
紅梅と福寿草は盛りを過ぎ、もう終章を迎える。バッケはちょこんと芽を出した可愛らしいのを10個ばかり採取。 暫時 クワで畑土を掘り起こしていると、パチッ、パチッと空気を切り裂くような乾いた音に気づく。あたりを見回しても何の気振りもなく、しばらくして、またパチッ、パチッとものの弾ける音が続く…。はて面妖な?と、好奇心にかられて、音の方角、畑の隅のフジの木の傍まで行くと、、アタカモご挨拶かのようにパチッパチッとサヤから種子が飛び出してきた。 フジの種子の旅立ちだ!
畑の隅の小さな藤の木。花の盛りは満堂の花房をつける。
弾けたばかりの鞘。木の周辺は空のサヤと飛び散った種子がいっぱい
種子は細かい毛に覆われた硬いサヤ(鞘)に収まっている。飛び出した種子(実)は濃い茶色でおハジキみたいに平ったく経10~15mm位の大きさである。
つい数日前までは、いっぱいの硬いサヤがぶら下がっていたが、2,3日の陽気、晴天続きで乾燥したのだろうか、いつの間にかサヤの数が数えるくらいしか残っていない。開花を経て、どの時期から、そしてどのような条件下で種子の旅立ちが始まるのだろか? どんどはれ!