ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

海馬

2006年08月08日 | 本のハナシ

今日も暑いですねえ。
車についている温度計をふと見ましたら、
39度
アスファルトからの照り返しもあるんでしょうが、
数字を見ただけでぶっ倒れそうです。

さて、10年続けているフランス語での行き詰まりを感じて数年。
いや、主な原因は、「勉強」という努力ができない怠け者体質だということは分かってるんです。
講座を受けているだけで上達できるレベルには、やはり限界があります。
それにしても、ある年代を境にして、がくんと記憶力が落ちたのを感じます。
やっぱり、脳細胞は年々減るばかりだから仕方ないかなあ、
などと考えていた時にこの本を読みました。
海馬―脳は疲れない

新潮社

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脳科学者の池谷さんとコピーライター糸井さんとの対談です。(脳についてのウンチク本ではありません。あくまで対談本です)
数年前にこの本が出ていたのは知っていたのですが、最近になってやっと読むことができました。科学の進歩は目覚しいものがあるので、もしかしたら新しいデータが出てきているかもしれませんが、基本線は変わっていないだろうということで、この本に書いてあったことをいくつか紹介します。

海馬とは、「タツノオトシゴ」の別名。脳の中の記憶をつかさどる部分の形がタツノオトシゴに似ているためにこの名が付けられたようです。
子どもの頃の驚異的な記憶力を無くしてから久しいのですが、
池谷さんによると、脳がその実力を発揮するのは30歳からだそうです。
たしかに機械的な記憶力は若い頃の方がいいのでしょうが、関係を把握し、過去データと比較し、応用力を生かし始められるのが30代とか。
確かに脳細胞は常に死に続けているけれども、それを心配する必要が無いくらい「余剰」の部分がたくさんあるから、全く気にする必要なし!
こう聞くと、何だか希望がわいてきません?
記憶を定着させるために、海馬は夢を見る。眠らないと起きている状態でも夢を見る。
どういうことかといいますと、幻覚を見るんだそうな。
睡眠時間をむやみに削って勉強するのは、意味がないということになりますね。
勉強もした上で、しっかり睡眠時間を取るのが肝心なようです。
あ、それから、脳はマンネリがダメだそうなので、常に新鮮な刺激を与えてあげることは大事だそうです。
また、刺激がまるでないような状況では脳は退化するようで、
きちんと働きをキープするためには、適度な刺激がある環境を作ることが大切だとか。
やる気が出ない時の解決方法はというと、取り敢えずやり始めることだそうです。やっている間に、脳のテンションは上がっていくのだとか。そういえば、思い当たる節が。
脳は疲れないので、とにかく使い倒してOKだそうな。
使い倒すほど脳を使ったことはまだない気がしますので、私の脳の余地はまだまだあるということでしょうか。
使い倒す。
どのくらい使ったら、使い倒せるんだろう。


ん?それまでの蓄積を使って総合的に働き始めるのが30歳って事は…
若い頃から怠け者で、蓄積があまりあるとは思えないひいらぎの脳の総合力はどのくらい期待できるんだろう

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