ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

プロフェッショナル 浦沢直樹

2007年01月18日 | Weblog

おお、今日のNHKの「プロフェッショナル」は、浦沢直樹でなないですか!
「YAWARA」「MONSTER」「20世紀少年」などなどのヒット作の作者です。
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (21)

小学館

このアイテムの詳細を見る

この人の何がすごいって、一定の水準のものをコンスタントに描き続けられているっとことだと私は思います。どうしても出来不出来って出てきてしまって当たり前だと思うんですが、仕上がりに波が無い。
ある意味、職人のようだとも思っていたのですが、今日の番組を見ていて、私が思っていたのとは全く違った意味で、「職人」だと思いました。

職業としての漫画家と、クリエーターとしての漫画家。
読者がついてこなければ仕事として成立しないけれど、
読者に迎合すればクリエーターとしての魂が死んでしまう。
作品への信念が無ければ、こんなに厳しい仕事を続けることは出来ないでしょう。
人気が落ちてしまった「HAPPY]にしても、「最後はこんなにいい作品だったのかと言わせて見せる」との信念で、投げ出さなかった。「我ながらよく我慢した」と。

それにしても、20年の連載生活のために、体重を支える左肩が脱臼するほど体に負担がかかっていたとは、驚きです。そのために最終章に入るところで「20世紀少年」を中断し、リハビリ生活を余儀なくされていたそうです。
壮絶です。
それでも、表情に悲壮感はない。

そして、やっぱりこの世代の漫画家さんの根っこは手塚治虫さんがあるんですね。
自分が子どもの頃にこの人の作品に魂を揺さぶられたように、自分も何がしかの物を残したい。
そう思わせるたくさんの漫画家を残した手塚さんは、やっぱり偉大な作家ですわ。


余談。
結構、ネームに表情なんかはきっちり描き込んでるのねー。
ペン入れ早いわー。週刊やる人で遅筆じゃ話しにならんか。
やっぱり丸ペンなのね。これ1本で描いちゃうなんてすごい。
ギター持ってる姿が、まるきし20世紀のケンヂそのものでした。
今度読むときは、ケンヂ見るたび、浦沢さん思い出しそ。
そういえば、「MONSTER」も「20世紀少年」もまだ途中までしか読んでないよ。
Iちゃん、続きを貸しとくれ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする