ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

101歳の少年

2006年02月04日 | 本のハナシ

先日、同僚に、
「実は今、亡くなられた三浦さんの本を読んでいるんです」
と言ったところ、
「えっ、三浦さん、亡くなったの?
私、あの人は、ずっと生きてるもんだと思いこんでた」
と、ビックリされていました。
ホントにね、お元気なイメージが強くて、亡くなられたと言っても、実感がわかないところがあります。
この本、なくなられる1年前に書かれていて、お葬式(お通夜?)の時に参列者に配られたそうです。

101歳の少年

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中に出てくる言葉が、半端じゃない。
「私が80年熱中してきたスキーを、あなたもやってみませんか」
「100歳のレベルアップです」
などなど。
スキーが好きで、元気に思うように滑るために、自分なりに工夫した訓練を欠かさない。もちろん、食事にも気を使う。サプリも勧められるが、やはり、食べ物から必要な栄養は摂りたい。
スキーの他にもう一つ三浦さんがこだわって続けてきたものが、写真。
雪山を滑り降りる場面を撮りたいと、光線や色々な条件が整うのを数時間待ったこともあるとか。滑るのは息子の雄一郎さん。雄一郎さんだからこそ、三浦さんがイメージしたとおりの滑りができる、とも。(そのためだけに何時間も待ち続ける雄一郎さんもすごい…。寒いって。)

世界的な冒険家、「三浦雄一郎」さんを育てるのに、どんなことをしてきたのかと聞かれ、「何もしていない」と答えます。いわゆる放任主義。でも、三浦さんの場合は、一緒にスキーをし、山を歩き、子どもだった雄一郎さんがやってみようとしていることを、しっかり見守っている。
「(三浦家の)放任主義は、ともにいること」
これも、深い言葉だなあと思いました。
文章も読みやすく気取ったところがなくて、若々しい。

長生きの秘訣なんか分からないけど、好きなことがあって、目当てがあることって、大きいと思います。内側から沸いてくるエネルギーが、すごい。
私程度の年齢で、人生に疲れただなんて、恥ずかしくて言えない。


閑話休題。
さて、今日は市立図書館分館に行って参りました。
私は多分、一般的なレベルから言っても、たくさん本を読むほうだと思います。本能のまま本を買っていては、お財布的にも、スペース的にも、大変なことになってしまいます。で、図書館も利用させていただいているのですが、インターネットってこんなところにも役に立っていて、市の図書館(分館含む)の本を予約できる上に、近くの分館で受け取ることまでできちゃう。
今日は予約していた本が来ていたので、読みかけだった本を急いで読み上げて返却。予約の本、その他を借りて参りました。旅のガイド本まであって、助かる~
帰りにロビーを見ていたら、リサイクル本が。(入れ替えのため)図書館で要らなくなった本なので、自由に持って行っていいとのこと。
3冊ほど頂いてきました。ほくほく。
今、ふと思いましたが、「3冊」ではなく、つい「3冊ほど」と書いてしまうのは何故なんでしょう。
コメント (5)
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