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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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クルマがなくても高齢者が生きていけるまちづくりを 市新春の集いで市長が明言

2023年01月06日 | 市議会・市政ニュース

 4日に開かれた太田市新春の集いで市長は物価高対策として、4月からの学校給食の1人目からの完全無料化(中学校は昨年10月から実施。小学校は今年4月から実施。幼稚園、保育園は1人目から小学校の給食費を上限に補助。所得制限なし)に言及。市長はさらに、高齢者も大変として、新年度はクルマがなくても高齢者が生きていけるまちづくりを進めると明言しました。

高齢者へのタクシー券、おうかがい市バスの改善を

 この間日本共産党は市議会で、クルマがなくても暮らせるまちづくりとして、高齢者へのタクシー券の交付やおうかがい市バスの改善を求めてきましたが、具体的な前進はありませんでした。

12月議会では

 12月議会の質問では、おうかがい市バスが利用者の居住地、目的地など条件がそろった人にはこの上なく便利でありながら、条件が合わず利用できない人が多数いる問題、障がい者の利用を認めながら、介護1以上の人の利用を認めない矛盾を強調。さらにおうかがい市バスは、バスや予約受付担当者を増やしても、便利にすればするほど予約が増えて予約に応えられない宿命を負っていることも指摘しました。

 これらの問題解決には、介護1以上の人、病気やケガなどバス停まで歩けない人、クルマに乗れない高齢者などが利用できるタクシー券、介護1以上の人が利用できるバス、おうかがい市バスの改善が必要と迫りました。

 福祉こども部長は、高齢者カフェの利用者を対象に通院支援を実施したいと答えましたが、高齢者カフェの利用者だけが対象では不十分です。市民生活部長も市長も、クルマに乗れない高齢者へのタクシー券は予算がかかるので交付しないと答えました。ただ市長は答弁で、おうかがい市バスを充実し利便性を高めることに言及しています。

3年前には

 市長は3年前には、1人暮らしで移動手段のない高齢者を対象に、通院支援として月1往復の利用が可能なタクシー券(年24枚)交付、買物支援として週1回の利用が可能な相乗りタクシー(無料)の運行を計画したことがあります。

  しかし通院支援は高齢者カフェの利用者だけを対象に縮小され、それもコロナで高齢者カフェが開けずお蔵入り。買い物支援のタクシー券はなし崩し的になり、現在は、予算がかかってきりがないから発行しないとされてきました。これでは議会答弁や3年前の予算に偽りありとなってしまいます。

 福祉こども部長が、高齢者カフェの利用者を対象に通院支援を実施「したい」と答えたことには早期の実施を期待しますが、またなし崩し的にならないよう警戒が必要です。なにより、おうかがい市バスを利用できない人の買い物・通院支援は切実です。高齢者タクシー券とおうかがい市バスの矛盾解消は待ったなしです。

 4日の市新春の集いでの市長の言葉は、議会答弁と同様に責任を伴います。新年度に向けて、市長との議論を重ねながら具体化に取り組みます。



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