明日に向かって-JCP GUNMA OTA

日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
(Since Mar 18,2007)

運動公園野球場の建設に15億円 共産党が反対 太田市12月議会

2016年12月17日 | 市議会・市政ニュース

 太田市12月議会では、昨年3月に富士重工から野球場建設のためとして寄付された9億円を使い1,483,920,000円で(仮称)運動公園野球場を建設する工事の請負契約が日本共産党以外の賛成で可決されました。

 私の質疑では、財源構成や寄付を受けた当初から市長が言及してきた、わたらせ産業団地(吉沢原宿産業団地)内への別の新たな野球場建設の計画などをただしました。

 文化スポーツ部長は財源構成について、国交付金が328万円、県補助金が3,400万円、合併特例債による借金が5憶円、一般財源が5,300万円(いずれも概算額)と答えました。

野球場に9億円出すなら
買い叩かれてきた下請単価を元に戻して
実質マイナスの給料を上げて

 私はさらに、富士重工の下請業者、社員からの「野球場に9億円を出すなら」「買い叩かれてきた下請単価を元に戻してほしい」「実質マイナスとなっている給料を上げてほしい」という声を受け止め、本来なら「その9億円は下請単価や給料のために使うべき」と同社に毅然として伝え、寄付を断るべきだったことも昨年3月議会に続いて強調。

 同時に、昨年3月の韮川行政センターの予算説明会での市長の発言を引用し、都市対抗野球の決勝戦にまで出場するチームをもつ企業なら、野球場は自前でつくるのが当たり前であることも指摘し、下請業者や社員に対する企業の責任についても市長の見解をただしました。

 市長は、当初は同社が自前で球場をもつべきだと伝えてきたが、同社から9億円の寄付を受けて、同社のチームが使うだけではなく市民が使える球場として整備できるのはありがたいと答弁。下請単価や給料については、市長が口を出すものではないと答えました。

わたらせ産業団地にも硬式球場

 9億円の寄付を受けた当初から市長が言及してきた、わたらせ産業団地(吉沢原宿産業団地)内への別の新たな野球場建設については、「野球場はこれ(今回の運動公園野球場建設)でおしまい」と答弁。

 しかし、わたらせ産業団地には、緑地帯として公園もつくるので、以前から「子どもたちの硬式野球場がない」という声があるとして、同産業団地内につくる公園内にネットを設置して子どもたちのための硬式野球場をつくりたいと答えました。

東山球場の歴史
富士重工
自らの球場を市に移管し
維持費負担を免れ
今度は9億円出すと言って
15億円の球場建設を市に要求

 私は東山球場の歴史も確認。1937年に富士重工の前身である中島飛行機が中島球場として建設し、終戦でGHQに接収された後に富士重工のものとなり、1950年に市に移管され東山球場となったことを明らかにしました。

 なお50年の市への移管が寄付だったのか有償譲渡だったのかは、60数年以上前のことであり記録が残っていないため不明とされます。

 私は「野球場に9億円を出すなら」「買い叩かれてきた下請単価を元に戻してほしい」「実質マイナスとなっている給料を上げてほしい」という下請業者や社員の声に応えようとしない同社からの寄付を受けて、6億円からの税金を投入する問題を指摘。

 合わせて、元々もっていた中島球場(現在の東山球場)を市に移管して、維持費を免れておいて、今度は15億円かかる球場を9億円の寄付で市につくらせ、維持費も市に負担させようとする同社の姿勢に対しても「あまりにも虫がよすぎる」と厳しく批判しました。

 しかし市長は、「本当は10億円以上(同社に寄付を)出してほしいが、やや近い9億円を寄付されたと答弁。

 今回つくる球場は富士重工より市民が使うことのほうがはるかに多いとして、「ありがたい」と答えました。

[太田市] ブログ村キーワード
全労連・労働相談ホットライン
無料法律・生活相談会
渋沢ゆきこ市議のブログ

渋沢哲男 党 群馬3区 国政対策責任者のブログ
あなたもやってみませんか?
ブログ村 群馬情報 投票ボタンにほんブログ村 ランキング参加中です。ぜひクリックをお願いします!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。