市民政治実現への貴重な一歩

2018-04-16 18:29:50 | 大崎市長選挙

 

(15日夜、当落が判明した時点で、記者会見を開きました。)

 大崎市長選挙は、15日、投開票されました。

 伊藤康志候補 39,982票

 加藤幹夫候補 14,774票

 残念ながら当選することはできませんでした。私に投票された市民の期待に応えられなかったことをお詫びいたします。

 同時に、告示一週間前の立候補という極めて立ち遅れた状況から出発しましたが、最後、約1万5千票を獲得(得票率26.98%)できたことは、今後の大崎市政にとっても、県内の市民と野党の共闘にとっても、貴重な一歩を踏み出せたと思っています。

 最大の争点となった、放射性廃棄物の焼却問題では、焼却反対の多数の市民の意思を強烈に感じました。短期間にこれだけの得票ができた最大の理由は、この点にあることは間違いありません。伊藤さんは、焼却処理が信任されたと述べているようですが、まったく見当違いです。

「汚染廃棄物の焼却反対を訴えた加藤氏が、告示1週間前の表明ながら一定数の票を獲得。伊藤氏に投票した有権者の中にも、焼却に不安を抱く人が少なからず存在する。住民の声に真摯に耳を傾け、どう道筋をつけ、状況を打開するのか。4期目の最初で最大の課題が待ち受ける」と今日の「河北新報」は書いています。

 この問題は、引き続き市政の最大の課題となるでしょう。

 また、合併した自治体の周辺地域の過疎問題、限界集落の問題。これは、市政の課題であるとともに、県政、国政の重要課題でもあります。周辺地域に住む方々の、いまの政治への怒りの鋭さも感じました。

 短期決戦のこの選挙、市民と野党の共闘の力が端緒的でしたが発揮されました。

 「青い空と大地を守る市民の会」には、放射性廃棄物の焼却反対で運動されてきた多くの市民が参加しています。また、様々な政党、政治家を応援してきた、現在も応援している市民活動家のみなさんからも幅広く応援をいただきました。

 選挙の最終盤には、立憲民主党のみなさんからの応援もありました。私が共産党の看板を背負った人間であることを百も承知で、堂々と応援をしていただきました。共産党と市民との壁は、非常に低くなっていることを体感しました。

今回の市長選で争点ともなった「トップダウンの政治か、市民参加の市民政治か」、これは大崎市長選挙の争点であるとともに、国政・県政の大争点でもあります。個別政策以前の政治姿勢にかかわる問題ですが、単なる手段の違いではなく、政治哲学の問題です。

 市民参加の市民政治、市民と野党との共闘以外に、この国と地方を変える道はありません。このことを私たち政党関係者はもっと自覚し、深く考える必要があると思っています。

 

 明日から、元の任務に戻ります。次の大目標は、来年の参議院選挙と統一地方選挙です。早速始動します。

 

 

 

 


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