来年のNHK大河ドラマはいかに

2014-12-28 22:22:09 | 雑感

私は、中高生時代は、NHKの大河ドラマは、両親の影響もあり、結構見ていた。「草燃ゆる」「黄金の日々」「獅子の時代」「女太閤記」などをみて、戦国時代や幕末の流れを知ったものだ。しかし、その後、大学に進学し、合唱団や民青の活動が忙しくなると、とても日曜日の夜悠々と大河ドラマを見る気がしなくなり、20年以上、ほとんど大河ドラマは、見ることがなくなった。ところが、昨年の「八重の桜」と今年の「軍師官兵衛」は、ほとんど見過ごすことがなかった。選挙で忙しい時も、録画した深夜に見た。NHKの朝ドラも、これまではほとんど見向きもしなかったが、「あまちゃん」以降は、ほとんど毎朝見ることが日課となった。朝ドラはともかく、大河ドラマは、いろいろ学ぶことが多い。もちろん本当に史実かどうか疑わしいこともあるので、それは、ドラマとして割り切って楽しむしかないのだろうが、今年の「軍師官兵衛」は私的には面白かった。安倍自民党の奇襲攻撃的解散は、明智光秀の本能寺奇襲のようにも思えるし(ちょっと違うかな)、共産党が1週間で全小選挙区に候補者を擁立して、比例での大躍進を実現したのは、黒田官兵衛の「中国大返し」(わずか10日間のうちに毛利と和睦し、岡山から京都に戻って明智を討った)を彷彿させる、大攻勢だったと思うし、歴史には類似するできごとがあるものだと思った。

(ただ、こんなことばかり書いていると、「史的唯物論」ではなく、「3面記事史観」だという陰口も聞こえてきそうなので、この辺にとどめておく。実際は、どうだったのかは史実をできるかぎり忠実に再現する研究の中で、明らかにしないといけないだろう。後日、そのことにはふれてみたい)

 

さて、来年のNHk大河ドラマは、幕末の松下村塾が舞台になるということで、そのPRがされている。ドラマとしては、私も楽しみにはしているのだが、しかし、吉田松陰と松下村塾となると看過できない問題もある。松下村塾では、吉田松陰が、木戸孝允、山縣有朋、伊藤博文など、のちに明治政府の中心指導者を教育するのだが、その中心的思想は、後の「征韓論」につながる「朝鮮侵略思想」である。ある方は、明治維新体制を完成に導いた思想は「尊王攘夷」ではなく、「尊王征韓」の方が適切かもしれないと述べている。これは今日の「靖国派」政治家にもつながる思想的系譜だと思うので、来年はそのことも勉強しながら、ドラマはドラマとして楽しみたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る