シネブログ

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『バンテージ・ポイント』

2008年11月18日 22時11分09秒 | 映画レビュー
原題: VANTAGE POINT
製作年度: 2008年
別題:-
製作国・地域: アメリカ 上映時間: 90分
監督:ピート・トラヴィス
製作:ニール・H・モリッツ
製作総指揮:
カラム・グリーン
タニア・ランドー
リンウッド・スピンクス
脚本:バリー・L・レヴィ
撮影:アミール・モクリ
プロダクションデザイン:ブリジット・ブロシュ
衣装デザイン:ルカ・モスカ
編集:スチュアート・ベアード
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演:
デニス・クエイド トーマス・バーンズ
マシュー・フォックス ケント・テイラー
フォレスト・ウィッテカー ハワード
サイード・タグマウイ スワレス
エドゥアルド・ノリエガ エンリケ
エドガー・ラミレス ハビエル
アイェレット・ゾラー ベロニカ
シガーニー・ウィーヴァー レックス
ウィリアム・ハート アシュトン大統領
ゾーイ・サルダナ
ブルース・マッギル
ジェームズ・レグロス
リチャード・T・ジョーンズ
ホルト・マッキャラニー
レオナルド・ナム
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
テロ撲滅の国際サミットが開催されるスペインのサラマンカ。大観衆を集めた広場では、アシュトン米大統領によるスピーチが行なわれようとしていた。だが、演説が始まろうとした矢先、一発の銃声が轟き、大統領が狙撃されてしまう。続いて爆発も発生し、一瞬にして広場が混乱状態に陥る中、シークレット・サービスのトーマスとケントは狙撃犯の捜索に奔走する。そして、市長を護衛していた地元刑事エンリケの証言や、観光客のハワードが収めていたビデオカメラの映像などから、複数の容疑者が浮上するのだが…。

コメント:
冒頭からシガーニー・ウィーヴァーの油の乗った見事な名演技。
本作はここで決まった!!

あの「24」を彷彿させるドンデンドンデンドンデン返しの展開に、90分間という短い時間を無駄なく使い切って最高のリアル映画を作り出している。かなりアイディア勝負の作品だが、これが見事に的中したといった感じだろう。登場人物としては何人くらいいたのだろうか?10人?15人?この登場人物全てにスポットを当て、事件のポイントとなる時点へと巻き戻される。そしてまた別の人物視点から見せられ巻き戻される…そして……。

最初はじれったく進行して行くが、事件の真相が深まるに連れ次第にスピード感が増してくる。ついにラストではハイスピードな車での追走劇が始まる。特にあのスペインの狭い町を猛スピードで走行させるシーンは度肝を抜かれる。車道のすぐ横をたくさんの人がマジで走ってるのに、そんな中をドリフト走行で突っ切る姿は見ていてハラハラもの。撮影中にちょっとでも失敗したらホントたくさんの怪我人が出てしまう状況だったのではないかと心配させるくらいリアルだ。ここ近年の映画の中で一番見応えのある追走シーンだと言っていいだろう。

あとはベテラン俳優の演技に酔いしれよう。
主演のデニス・クエイドは何だか最近ハリソン・フォードにも似てきていい味を出している。オスカー俳優のフォレスト・ウィッテカー&ウィリアム・ハートについてはもはや言うまでもない、さすがだ。そしてシガーニー・ウィーヴァーの冒頭のシーンには完全に引き込まれてしまった。ちょい役だろうがなんだろうが、彼女の存在感は主演級に匹敵する。いや~それにしても何て贅沢なキャストなんだろう。これで失敗させるほうが難しい。

アイディアを見てもキャストを見ても必ず成功するために生まれてきた映画といえるのだ。


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