シネブログ

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『電車男』

2008年01月30日 00時14分17秒 | 映画レビュー
原題:-
製作年度: 2005年
別題:-
製作国・地域: 日本 上映時間: 101分
監督:村上正典
製作:島谷能成、関一由、細野義朗、安永義郎
プロデューサー:山内章弘、仁平知世、稲田秀樹
エグゼクティブプロデューサー:市川南、小岩井宏悦
企画:川村元気
原作:中野独人 『電車男』(新潮社)
脚本:金子ありさ
撮影:村埜茂樹
美術:柳川和央
編集:穂垣順之助
音楽:服部隆之
主題歌:ORANGE RANGE 『ラヴ・パレード』
映像:吉川博文
企画協力:春名慶
照明:花岡正光
装飾:臺勝隆
美術プロデューサー:津留啓亮
録音:田中靖志
助監督:村上秀晃
出演:山田孝之、中谷美紀、国仲涼子、瑛太、佐々木蔵之介、木村多江、岡田義徳、三宅弘城、坂本真、西田尚美、大杉漣
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
電車内で暴れる酔っ払いから女性(中谷美紀)を助けたオタク青年、通称・電車男(山田孝之)。彼女に心惹かれた電車男だったが、これまで女性に縁がなかったので、どうしたらいいかわからない。そこで彼はインターネットの世界に助けを求め……。



コメント:
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!

ってフレーズ流行ったなぁ。
僕は2ちゃんねラーでもないし、オタクでもない。だがネットサーフィンはよくする方で、見えない相手と掲示板などで語り合うことも多く、またその楽しみ方も知っている。ネットだと顔も性格も何も知らない相手と、ただ文字のやりとりで判断するしかない世界なのに、ここまで感情移入してしまう不思議な世界、それがネットというデジタルな世界の特徴なのだろう。

実際、2ちゃんねるで行なわれた見知らぬ人同士のやりとりが本作の原点だと言われてるが、それがホントだったのかどうかはこの際どうでもいい。作ろうと思えばこんな話いくらでも作れると思うからだ。本作の見所は、普通のどこにでもありそうなラブストーリーを、ネットとオタクの世界をうまく繋いで、ヴァーチャルな世界感を作り上げたことがすごいのだ。

こういった作品の一番重要なポイントはやはり配役だが、これに関しては個人的にほぼベストのメンバーだったように思う。前半で見せる山田孝之のオタク度合は見事だった。ああこんな人いるなって思わせる演技がとても巧かった。中盤から後半に掛けては、そんなオタクでもおしゃれをすれば普通の男子だという説得力も備わっていて、自然とラブストーリーに持っていけている感じがした。中谷美紀のお姉さまタイプ的な演技もなかなかのもので、完璧になりきれない男子を抱擁する役としては最適だったように思う。

時折、出てくるネットの書き込み&絵文字の数々がコメディ要素を高め笑わせてくれる。2ちゃんねる用語か何か知らないが、ちょくちょく発せられる意味不明な言葉に「?」を浮かべながら、家族揃って鑑賞するのもおもしろいだろう。実際、僕は母と見ながら「?」の連発だった(笑)

笑あり涙ありのバランスの取れた作品だと言える。
シンプルながらも、ちょっと不思議な世界観を楽しみたいと感じたら鑑賞してみるといいだろう。


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