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『ラッキーナンバー7』

2007年09月20日 21時26分05秒 | 映画レビュー
原題:LUCKY NUMBER SLEVIN
製作年度:2006年
上映時間:111分
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット 、ブルース・ウィリス 、ルーシー・リュー 、モーガン・フリーマン 、ベン・キングズレー 、スタンリー・トゥッチ
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
仕事をクビになり、恋人にも裏切られ、不運続きの青年スレヴンは、友人ニックを頼ってニューヨークへとやって来た。しかしニックは不在で、スレヴンはひょんなことから知り合った隣に住む女性リンジーと一緒にニックの行方を捜し始める。そして、いつしか2人は恋に落ちる。そんな矢先スレヴンは、彼をニックだと思い込んだギャングによって拉致され、親玉“ボス”の前に引き出される。ニックがつくった多額の借金の返済を迫られ、それを帳消しにする条件として、敵対するギャングの親玉“ラビ”の同性愛の息子を殺害することを強要されてしまうスレヴンだったが…。



コメント:
どんでん返し系の映画だという噂を耳にしていたおかげで、かなり警戒しながら鑑賞した挙句、そのときたまたま僕の勘が冴え過ぎてしまい、不覚にも早い段階から先の展開が読めてしまった作品である。本来なら最後の最後で予想を裏切られて「うほぉ~~こうきたかぁ~~!!」というオチを期待していただけにちょっと物足りなさを感じたというのが正直なところだ。

だが映画としてはなかなかおもしろかったと言える。
なんといっても俳優陣の豪華さときたらうれしくてたまらない。

やっぱジョシュ・ハートネットはおいしい役買ってるなぁ
やっぱブルース・ウィリスのブラック・ユーモア溢れる演技は似合うなぁ
やっぱルーシー・リューはカワイイなぁ
やっぱモーガン・フリーマンとベン・キングズレーは大御所だなぁ
やっぱスタンリー・トゥッチはツルッパゲだなぁ(笑)

な~んてこと考えながら、とにかくキャストに関しては申し分ない内容である。ジョシュのバスタオル一枚姿に惚れた女性はたくさんいるだろうし、また意外と背が低くチャーミングなルーシー・リューに魅了された男性もたくさんいるだろう。主演二人のユーモアな演技が光っており、意外と二人はお似合いだなと思いつつニヤニヤしながら鑑賞させてもらった。

ストーリーとしてはよくある”復讐劇”であるが、その動機となった出来事がいまいち心を打たなかったのが残念だ。家族が殺された理由も結局は、父親が悪党に多額の借金までして手を出した競馬が原因なわけで、はっきり言って金に目がくらんだ父親の浅はかな行動が悲劇の始まりなのである。ギャンブル嫌いの僕からすれば、「自業自得じゃん!!」とツッコミたくなるところだが、さすがにそれだけで家族全員が殺されるのは酷すぎるということで主人公スレヴンに多少の同情はしてあげたものだ。

もう少し復讐のきっかけが同情を買うようなものであればより楽しめたような気がしてならない。だが、話の繋ぎ方やセリフ回しなどいろいろ工夫が凝らされており、全体的にクールに決まった作品なので映画として楽しめる要素は十分盛り込まれているだろう。

本作のキーワードでもある”カンザスシティ・シャッフル”。
映画が始まって早々飛び出したこの言葉。
こういう謎かけ的な演出は個人的に大好きだ。

”カンザスシティ・シャッフル”の意味がわかったとき…
復讐心のモヤモヤが取れて、心が澄み渡るスッキリ感に包まれた。


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