シネブログ

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『ディパーテッド』

2007年01月30日 00時39分19秒 | 映画レビュー
製作年度:2006年
上映時間:152分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ 、マット・デイモン 、ジャック・ニコルソン 、マーク・ウォールバーグ 、マーティン・シーン 、レイ・ウィンストン
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
マサチューセッツ州ボストン。犯罪組織との繋がりを持つ自らの生い立ちと決別すべく警察官を志したビリー・コスティガン。一方、マフィアのボス、コステロによって育てられ、スパイとなるべく警察に送り込まれたコリン・サリバン。同じ警察学校に学んだ2人は、互いの存在を知らぬまま、共に優秀な成績で卒業する。やがて、コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ特別捜査班に抜擢され、コステロを標的とした捜査活動に加わる。一方ビリーは、その優秀さを買われ、マフィアを内部から突き崩すべくコステロのもとへ潜入するという極秘任務を命じられるのだった。こうして、それぞれに緊張の二重生活を送るビリーとコリンだったが、ついに警察、マフィア双方ともに内通者の存在をかぎつけ、いよいよ2人は窮地に追い込まれていく…。



コメント:
やはりリメイク版となるとどうしてもオリジナル版と比較してしまうのが人間である。
そしてその評価は大抵の場合、オリジナル版の方に軍配があがる。
この映画でも同じことが言えると思う。
しかしそれは最初に観た作品の方がインパクトが強いため、そう感じてしまうのがほとんどだろう。

この作品をただオリジナルと比べて駄作と言ってしまうのはあまりにもったいなすぎる。
これから観る人にはそういった先入観を全て捨て去って観て頂きたい。
ストーリーの大筋は同じだがとても完成度の高い作品に仕上がっているのは確かだから。

特に俳優陣の演技はすばらしいと思った。
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンの演技は最初から最後まで緊迫感を保っていて気が抜けない。
ジャック・ニコルソンはやけに自然体で、いつ何をやらかすかわからいような狂気を帯びていた。
これだけでもこの映画をみる価値はあると思う。
音楽や映像もアメリカらしい雰囲気が出ていておもしろかった。

映画の評価をするということは、他の映画と比べて良し悪しを決めるということなので比較はしょうがないことだと思う。
しかし、そこを一歩引いて観てみると作品ひとつひとつのいい所が見えるということを改めて実感した。
正直リメイクというのは好きではないが、撮影手法や演出などの比較をするととても面白みが出てくる。
たまにはそういう映画の観方もいいのではないだろうか。


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