シネブログ

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『ターミネーター3』

2007年09月07日 23時41分06秒 | 映画レビュー
原題:TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES
製作年度:2003年
上映時間:110分
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー 、ニック・スタール 、クレア・デインズ 、クリスタナ・ローケン 、デヴィッド・アンドリュース 、マーク・ファミリエッティ
オススメ度:★☆☆☆☆

ストーリー:
コンピュータ“スカイネット”が支配する未来社会から送り込まれたT-1000の襲撃を、T-800の身を挺した活躍で乗り切ったジョン・コナー。それから 10年、“審判の日”は回避されたかに思われ、彼は新たな人生の目的を見つけようと放浪の旅を続けていた。そんなある日、突如として新たな刺客“T-X” が送り込まれてくる。女性のボディを有しT-1000をはるかに上回る性能を持つT-Xは、“リスト”にある人間たちを次々に抹殺し始めた。再びマシーンとの戦いに身を投じるジョン。そんな時、彼の前にあのT-800と同じ形状のターミネーターが姿を現わした…。



コメント:
はっきり言ってあらすじもくそもない。完全な駄作である。
ちょうどハリウッドでヒット作が生まれていなかったという、時期的な要因もあったせいなのかもしれないが、そんな状況の中、配給元は焦った挙句ジェームズ・キャメロンを監督に起用しないまま勢いで製作してしまったのがそもそもの間違いである。

「女版ターミネーターを登場させて最初のワープでヌード見せとけいいじゃん!」
「とりあえずシュワちゃんが出演しとけばいいじゃん!」
「今まで以上に激しいアクションシーンを作って誤魔化せばいいじゃん!」

そんな製作者の声が聞こえてきそうな内容である。

前2作を本気で愛したファンが観たら間違いなく怒るだろう。いや、怒る気にもならないかもしれない。できれば本作はなかった事にして欲しい。なぜこんなことまでして製作したのか本当に疑問が残るのだ。

もうレビューを書く必要はない。まだ未見の人はある意味幸せだ。『ターミネーター2』が最終章だと思って本作には手をつけないほうがいいだろう。おそらくほとんどの人が同じ感想を持つはずである…。

あぁ…本当に残念だ……。

『ターミネーター2』

2007年09月07日 00時59分46秒 | 映画レビュー
原題:TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY
製作年度:1991年
上映時間:137分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー 、リンダ・ハミルトン 、エドワード・ファーロング 、ロバート・パトリック 、アール・ボーエン 、ジョー・モートン
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
前作のヒロイン、サラ・コナーと未来戦士カイル・リースの間に生まれたジョンこそ、2029年の対機械戦争で人類を勝利に導くリーダーだった。そのジョンがまだ少年の頃の1994年に、今度は全く異なる目的を持った2体のターミネーターが出現。すでにトップ・スターとなったシュワルツェネッガーが、前作とは正反対にジョンを守る側に回り、特殊金属によって変幻自在の新型ターミネーターT1000と死闘を繰り広げる。



コメント:
前作もかなりオススメだが、やはりアクション映画の最高峰と言ったらこっちかもしれない。とにかく鳥肌立ちまくりのアクションシーン、そして感動のラスト…とにかく見所ポイント満載の作品である。

=============あらすじ=============

前作で結ばれた、サラ・コナーと未来から来たカイル・リースとの間に出来た息子ジョン。
彼こそ、未来での機械との戦争で人類を導く指導者だった。
そして、機械たちはジョンの暗殺を目論み、再び1994年ロサンゼルスにターミネーターを送り込んでくる。
一方、来るべき未来の戦争を知る唯一の人間サラは、狂人扱いされ精神病院へ入れられていた。
そんな中、未来から送られてきた2体のターミネーターがジョンに接触する。

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本作の見所は何と言っても、未来から送り込まれた2体のターミネーターによる未来を掛けた死闘だろう。しかも前作でサラが破壊したはずのT-800型ターミネーター(シュワちゃん)が人間の見方として再登場。そのお相手となるのが、特殊金属によって変幻自在の新型ターミネーターT1000(ロバート・パトリック)である。今回はターミネーター同士の戦いということもあって、もう完全に手加減なしのガチンコ勝負。アクション映画の限界を超えた、まさにド迫力満点の映像を堪能できること間違いなしである。

しかも前作で見せた秀逸の脚本もちゃんと引き継がれ、矛盾のないSF映画として最後まで描かれている。今回の中心人物であるジョン・コナーは、親との絆、そしてT-800型ターミネーターとの友情らしき感情も芽生え、未来の人類を導くリーダーとしての大人の一歩を踏み出すのである。前作ではただの機械でしか描かれていなかったターミネーターが子供のジョンに付き添っていくうちに徐々に人間らしい行動を取る過程がとても微笑ましい。さすがに最後のシーンは感動して泣きそうになってしまった。

“Hasta la vista, Baby!”(「さっさと失せろ、ベイビー!」)
“I'll be back“(「すぐ戻る」)

この二つは名言としてずっと僕の記憶に残っている。

それにしても本作のアクションは最高だ。特殊金属というアイディアを生かした戦闘シーンの数々。T1000の特殊能力はとにかくすごかった。銃で撃っても穴が空くだけ、殴ってもグニュッと変形して形勢逆転、液体窒素で固まっても溶ければ元通り。おまけに別人に擬態できるわ、手は剣になるわ、声を変えれるわという何でも屋さん。一体T-800はどうやって勝つのかとドキドキしながら見てたが、最後はやっぱりちゃんとかっこよく決めてくれる。さすがシュワちゃん!!と拍手で終われる内容である。

タイトルに”合縁奇縁”と書いたが、まさに本作はその言葉がピッタリの作品である。人と人との交わりは、縁という不思議な力で導かれているもの。コナー親子とターミネーターの繋がりは切っても切り離せないものであり、ジョンは未来の指導者になることはすでに決まっているのである。そんなヒーローが繰り広げる本作のアクションをとくとご覧あれ。とは言っても戦うのはほとんどターミネーターなんだけどね(笑)