シネブログ

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『ナチョ・リブレ 覆面の神様』

2007年07月28日 03時23分14秒 | 映画レビュー
原題:NACHO LIBRE
製作年度:2006年
上映時間:92分
監督:ジャレッド・ヘス
出演:ジャック・ブラック 、エクトル・ヒメネス 、アナ・デ・ラ・レゲラ 、リチャード・モントーヤ 、ピーター・ストーメア 、セサール・ゴンサレス
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
幼くして両親を亡くし、修道院で孤児として育てられたナチョ。大人となった今はその修道院で料理番として孤児たちの面倒を見る日々。しかし、お金のない修道院では子どもたちに満足な食事を与えることもできない。そんなある日、街でルチャ・リブレのスター、ラムセスの豪華な暮らしぶりを目にしたナチョは、自分もレスラーになってお金を稼ぎ、子どもたちにおいしい食事をあげようと決意する。ところが、ルチャ・リブレは修道院の老僧やナチョが憧れるシスター・エンカルナシオンから忌み嫌われていた。そこで彼は、修道院には内緒で試合への出場を決め、ひょんなことから知り合った謎のヤセ男を相棒に、奇妙なトレーニングを開始するのだが…。



コメント:
アフロに丸いお腹、そしてダサいマントを羽織った我らがヒーロー”ナチョ・リブレ”。このキャラクターはまさにジャック・ブラック打ってつけの役だと言えよう。はっきり言って本作は映画というよりもコントに近い。かなりジャック・ブラックの自己満が入ってると思うのだが、このなんとも憎めないナチョを目の前にしては楽しまずにはいられない。爆笑とまではいかないが、最後までじみ~に笑えて過ごせる映画でなので気楽に挑みましょう。

プロレスのシーンなんかは若干スベッてる感はあるものの、とりあえず独特なキャラ設定のおかげで助かっている感じだ。”ナチョ”はもちろんのこと、彼とタッグを組む”ヤセ”の存在も大きい。アンガールズの山根の顔をもっと汚くした感じの” ヤセ”を演じたエクトル・ヒメネス。映画初出演ということもあってか、素人感たっぷりだが、彼の演技なかなかおもしろいかもしれない。ナチョを惹き立てる役としては最高のタッグだったといえる。また本作で一人だけ天使のような輝きを放つアナ・デ・ラ・レゲラ。彼女の美しさと言ったらタメ息ものだ。個人的に好きなタイプの女優さんが出演していたので、正直それだけで満足(笑)

鑑賞中、あらすじなんか結構どうでもいいと思っていたのだが、実話を基に作られているということにちょっぴり感動。孤児のために宗派を破ってまでお金を稼ごうとする行動は素敵ではないか。確かにちょっと道は外れているのかもしれないが、何より救いたいという気持ちが大事。見た目よりハートが大事だということ、そういう感動もじみ~に伝わってくる映画であった。

あと全体的に音楽もいい。エスニック・サウンドで彩られた心地よい音楽が作品の質を高めてくれている。ほんわか~とした本作、気が向いたらぜひお気楽にご覧あれ。