徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

櫻の園

2010年04月29日 | ★★★
おすすめ度 
製作:1990年 日本
製作:岡田裕
監督:中原俊
原作:吉田秋生
脚本:じんのひろあき
出演:中島ひろ子 つみきみほ 白島靖代 宮澤美保

2008年にご本人によるリメイクが記憶に新しい中原俊監督の『桜の園』です。

私立櫻華学園高校演劇部では毎春、創立記念日にチェーホフの舞台劇「櫻の園」を上演することが伝統となっています。
上演当日の早朝、小間使いのドゥニャーシャ役で部長の由布子がパーマをかけて登校します。優等生の由布子の変化に部員たちはびっくり。
そして、ヤーシャ役の紀子が他校の生徒とタバコを吸って補導されたというニュースで部室はもちきりに。緊急職員会議でこの不祥事に対し、「櫻の園」の上演禁止に発展しかかりますが・・・・。



舞台監督の城丸香織(宮澤美保)は上演前夜に彼氏と外泊。
朝から部室でいちゃいちゃ。
彼氏が吸おうとしたタバコを取り上げソファの横に置く香織。
後々、このタバコの行方がなかなか楽しい。

彼を部室から追い出してすぐ部室に来たのは部長の志水由布子(中島ひろ子)。
彼女は校則違反のパーマをかけて登校して来ます。
優等生の由布子の意外な行動に驚く香織。
雑談をしている間にほかの部員もやってきます。
彼女たちの話題は昨夜の電話連絡について。
外泊していた香織にはなんのことやら分かりません。
先輩の話によると
部員の杉山紀子(つみきみほ)がタバコを吸い補導されたとのこと。

職員会議がはじまり一時は上演禁止に発展しそうになりますが
顧問の里美先生のがんばりで何とか他の先生を説得。
予定通り「櫻の園」は上演決定です。


こちらは恋話。敦子(水色のジャージの子)は彼氏とそろそろHする時期なのかなぁ・・と悩んでいます。


こちらはお小遣いの話。まだ4月だというのに7月分まで前借している喜美子。
ご利用は計画的に。


左の女の子は3年生の久保田麻紀(梶原阿貴)。
語調がキツく後輩にも厳しい・・・。いたよねこういう先輩。


さて。


男役として後輩に大人気の知世子(白島靖代)。背が高いことがコンプレックス。
今までずっと男役ばかりだったので初めての女性役に戸惑いを隠せません。


そんな知世子をやさしくフォローする由布子。彼女は知世子に好意を寄せています。


演劇部の中でもなんとなく浮いている紀子(つみきみほ)。彼女のタバコ事件で演劇部は大パニック。


一緒に写真を撮ろうということになったそのとき
「私、倉田さんが好き」とふいに告白する由布子。
「もっと言って」とまんざらでもない様子の知世子。


その様子を偶然見ていた紀子は、なんだか複雑な気分。
どちらかが好きなのね・・・。とにおわせる。


いよいよ開幕です。
バックステージで、紀子が突然「志水さん、今日は誕生日でしょう?」と由布子に言う。
そう、彼女が好意を寄せていた人物は由布子なのでした。
少女たちは、小さな声でハッピーバースデーを歌います。
そしていざステージへ。

舞台開演2時間前の演劇部の少女たちに焦点を当てた群像劇。
女の子特有のワーキャーしたかんじや、先生たちへの悪口、先輩に憧れる女の子・・・。
ちょっと時代は感じますが(汗)さりげない会話や雰囲気がよく描けてます。


ほんの一瞬しか体験できない少女時代。
散るから美しい・・・・。まさに桜のようですね。


前田有一の超映画批評



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