美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




ドロローサ(Dolorosa)、悲しみと名づけられたその作品は、向かい
合わせの液晶モニター。左手には赤毛の女性、右手にはアフロな男
性、二人は涙を流しています...

音はありません。

しんとした画面の二人は、にわかに瞳をとじたり、ものいいたげに
口を動かしたりするのですが、涙の理由はわかりません。ゆっくり
した映像からは、感情の波がゆるやかに伝わってきます。別々に撮
影されたのであろう二人の表情は、時に画面を越えて、まるで間近
で気持ちを通じ合わせているようにも見えます。

そんな瞬間が私の想像力を喚起する...

悲しいから泣くわけではないし、泣いているからと言って悲しいわ
けではありません。写真や絵画のようにイメージが固定化されると、
そこに描かれるものに、普遍の意味を求めたくなるけれど、ドロロ
ーサの流れる映像からは、さまざまな思いがにじみ出てくるように
思いました。

中空をみつめる二人の瞳が明るく輝いたときに、あたたかなものが
感じられる...

万人向きではない、とても個人的な作品...

# 私的には『ラフト/漂流』もヒットでした

「はつゆめ」ビル・ヴィオラ展 (森美術館) - 2007/1/9


コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
楽しみです (Tak)
2006-11-03 23:18:10
こんばんは。

杉本氏がこの展覧会随分とプッシュしていました。
時間の余裕のある時にゆっくり行こうと思っています。

果たしてあるのか?!
 
 
 
Re: 楽しみです (lysander)
2006-11-04 01:01:42
Takさん
コメントありがとうございます。

これは、ゆっくりできるときに行くべき展覧会でしょう。
ただ、いずれにしても全ての作品を集中して観るのは厳しいの
ではないかなぁ...と思います。
Takさんにはどの作品が引っかかるのか、楽しみにしています。
 
 
 
行って来ました (Tak)
2006-11-23 22:50:10
感想まだですが、とにかくまた行きます。

ヴィデオ・アート苦手でしたが
全然苦になりませんでした。
 
 
 
Re: 行って来ました (lysander)
2006-11-24 00:19:46
を、ついに行かれましたか。
感想を楽しみにしています!
 
 
 
Unknown (はろるど)
2006-12-05 22:17:59
こんばんは。TBありがとうございます。

ヴィオラの作品自体が良いのもそうですが、
作品の見せ方にも非常に長けた展覧会でしたよね。
入ってすぐにあれほどインパクトのある作品があれば、
「これは一体なんだろう?」のような関心を引くこと請け合いです。

「ドロローサ」は手元に引き寄せてじっくり見たいような作品でした。
どうしてもあの会場ではざわついてしまいますので…。
 
 
 
Unknown (lysander)
2006-12-06 00:45:32
はろるどさん
コメントありがとうございます。

> ヴィオラの作品自体が良いのもそうですが、
う~む。
ヴィオラの作品、良い...という感じはしませんでした。
何でしょうね、これは...
 
 
 
ハマるポイント (あおひー)
2007-01-08 12:58:59
こんにちわ。
ハマるポイントはひとそれぞれですね。
ドロローサだけで書かれているのが意外でした。
ついついいろいろ書こうと欲ばってしまうんですよね。こうやって絞り込めるってすごいなあと思いました。
 
 
 
Re: ハマるポイント (lysander)
2007-01-08 19:59:23
あおひーさん
コメントありがとうございます。

> ハマるポイントはひとそれぞれですね。
> ドロローサだけで書かれているのが意外でした。

ここだけの話ですが、正直、私はこの展覧会が苦手です。
見る事を強いられているような感じがどうも...
そんな中、ふと目にとまった希望に満ちる瞳...
それが『ドロローサ』でした。

なので感想に書いた『万人向けでない』は本音なのですが、
ネットでは多くの人がほめていて、私にとっては、かえって
それが意外なのです...

面白いですね。
 
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