オーストラリアでは、大陸中央部を走る超長大トレーラートラック「ロードトレイン」が有名ですが、スウェーデンでも、「ロードトレイン」ほどではないにしろ、大陸側では見かけない長大なトレーラートラックが高速道路を走行しています。
通常、トレーラートラックというと、運転席だけの牽引車(トラクター)が荷台部分だけの被牽引車(トレーラー)を牽引するセミトレーラーを指しますが、スウェーデンで走っているのは、普通のトラックが牽引車となり、その後に4~6の車軸を有するトレーラー(セミトレーラーのトレーラーと違って、連結を切り離されても4以上の車輪で接地している)を連結するフルトレーラーです。フルトレーラーは、かつては後退が難しいといった理由でセミトレーラーに主役の座を譲っていましたが、最近では新たな技術(トレーラーの前の台車をセミトレーラーのトラクターのように回転可能とするもの)もあって、車両制限が緩和されている(と思われる)スウェーデンでは、多くのフルトレーラーを見かけました(法令上の制限のためか、エーレスンド連絡橋を渡ってデンマーク側には入ってこない)。
道路事情がスウェーデンほどよくない日本では難しいでしょうが、人件費削減の一つの方法ではあります。