伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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「原発を脱ってみる?」笑いと熱気に包まれたライブ「おしどりマコ&ケン」@佐倉市立美術館ホール 2/10

2013-02-15 13:52:12 | 原発問題
2月10日はさくら・市民ネットワークの総会。
総会の時には毎回イベントを企画しているが、今年は吉本興業の「おしどりマコ&ケン」さんをお呼びした。
市川で行われた脱原発集会でのトークに圧倒されたが、今回はそれ以上にパワーアップし1時間半マコさんの弾丸トークを堪能した。
「満員御礼」でした。



さて、
原発事故直後「ただちに影響はありません」としかアナウンスしない国、マスコミの対応に疑問と怒りを持ったおしどりマコさんケンさん。
事実を知るために東京電力の記者会見のライブ中継をずっとチェックし続けると、奇妙なことに気がついた。
東電寄りの質問する記者しか質問できず、都合が悪い記者の発言ははじめから排除するおかしさに。
それからがすごかった。
自由報道協会会員となり、東電の記者会見に出席して、鋭い質問を繰り広げ、記事を書くようになる。

2011年夏ごろ、法政大学で佐藤栄佐久元福島県知事が講演した時も、前のほうに陣取って鋭い質問をしていたので、話題になりだしていた吉本の芸人さんとすぐにわかった。

マコさんによると、
原発事故直後の食物の汚染がひどかった。
知っているだけでも東日本で売られていたスーパーの野菜、ホウレンソウ・ブロッコリーなどは1kgあたり最高65000ベクレルで、他のも数万ベクレルあった。
4月当初、福島市内で売られていた野菜は、グリーンピースジャパンの測定では1kg当たり157000ベクレル、ブロッコリーは2~3万ベクレルでていた。(HPで公表している)
その時は、出荷制限された野菜はブルーシートをかぶせる事しか決まっていなかった。
しかし、それほどの深刻さが分からず、食糧が無くなって避難所で食べていた事実。
スーパーで売られていたという情報も入っている。
大学など測定機関では、福島県以外のホットスポットがある所は、自治体に依頼されて測っていたが、ネックは情報を公表できないことだ。
アメリカの研究者が「すべての被ばく者は知る権利がある」と言っているが。

2012年1月で福島市内の小学校のとなリで毎時50マイクロシーベルト測定されていた。
事故前、使用済み核燃料プールのとなりでは0.1マイクロシーベルトだった。
事故以前であれば空気中に放射性物質がなくても放射線管理区域としてマスクをし防御服を着て作業をする環境以上の所に現在住んでいる状況はおかしい。

事故直後はセシウムより放射性ヨウ素、キセノンなどの希ガスがどれくらい出てどれくらい吸い込んだか、わからないし問題にもされていない。
マコさんは2011年5月からホールボディカウンターが日本に何台あるのか質問して、早く測ってほしいと東電の記者会見で発言していたが、だめだった。
それは、5月に厚労省、文科省の業務連絡「被災地で実施される調査研究について」で「必要以上に詳細に調査研究をしないよう、配慮してほしい」と出されたからで、子どもたちのホールボディカウンター検査ができなくなった。

→そういえば、福島県内で子どもたちの検査ができなくなった、と聞いていた。
福島県立医大のみで検査する〔山下俊一副学長)からということで、ひどい話だと被災者から声が上がっていたが、県外へは一切その情報は流されていなかった。

農水省からも小売り業界へ業務連絡「産地名の公表について適切なご配慮を頂くよう願います」が出た途端、スーパーなどでの産地公表が国産という表示になってしまった。

人間の臓器の検査が今日本で行われていない。
調べれば内部被ばく、セシウムの内臓蓄積についてわかるはずなのに。
福島原発労働者が死亡しても、発表されるのは荼毘に付されてから。
このことについては「大野ひろみのクラクラさくら」で詳しく述べている。

2012年脱原発は言われるようになったが、「脱被バク」はだめ。
被バクをするから、原発はダメなはずなのに、記事を書かせてもらえない。
原稿の依頼があったのに、脱ヒバクの内容で原稿がボツになった経過を話してくれた。
会場からは「エー!!」という声がわく。
そこの所は「入江あき子の県議会ワンダーランド」に詳しく書いています。

写真を見てもわかるとおり、ケンさんを見ながらの弾丸トーク。
マコさんの弾丸トークをケンさんの合いの手がフォロウして(ケンさんの針金アートがまた素晴らしい)とってもいい感じ。
パワフルだけど、ほのぼのとした雰囲気を醸し出していた。
結構難しい専門用語もバンバン飛び出したが、笑い声、その時々に拍手が起こり、会場は熱気に包まれた。
満足していただけたようでうれしい。


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