伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

今年も農薬の空散の時期がきた 放射能とネオニコチノイドと

2011-06-16 21:09:09 | 化学物質過敏症
また今年も農薬をラジコンヘリコプターで散布する時期が来た。
市の広報には必ず今の時期「ヘリ防」のお知らせが載る。今日の広報にもやっぱり載っていた。
「ラジコンヘリコプターによる水稲病害虫防除を行います」
7月21日から24日 午前4時~10時前後、と。

私は例年6月議会一般質問で、この問題点を取り上げてきた。
今年は、あの忌まわしい原発事故で、それどころではないが、しかし健康被害という事では、同じくらい有害で、現に多くの人が苦しんでいる。

昨年の私の一般質問から。

ヘリコプターの農薬空中散布は、地上散布に比べ100倍近い高濃度で、短時間に広範囲に実施されるため非常に危険です。
全国では無人ヘリコプターの墜落事故や制御不能で行方不明になるなどの事故が起こっています。

 今年度は(今年も)ラブサイドスタークルフロアブルといい、殺虫剤と殺菌剤が一緒になった薬剤とバリダシンエアーという殺菌剤を散布するそうですが、その殺虫剤成分はネオニコチノイド系農薬です。
有機リン系農薬の危険性が判明し、1990年代からネオニコチノイド系農薬が替わって多用され始めています。
しかし現在ネオニコチノイドはミツバチの大量失踪の原因のひとつではないかと言われています。
 
 問題は、無味無臭で通常の農薬は半径100mぐらいのところを4kmも拡散すること。
水溶性で田んぼ、川に溶け込み、作物に吸収されても洗い落とせず、その毒性をずっと保っていること。
毒性は神経毒で、異常興奮、麻痺時には死に至るということですが、脳内に入りやすく残留性が極めて高いということ。
発達期の子どもの脳への影響は深刻で、へその緒、胎盤を簡単に通過して胎児の脳が曝露する恐れがあることなども指摘されています。
 
 ネオニコチノイドはミツバチの失踪による深刻な食糧生産への影響だけではありません。
人類へも計り知れない被害が懸念されます。
日本は耕地面積あたりの農薬使用量は高くアメリカの7倍、スウェーデンの25倍にものぼります。
残留基準も桁違いにゆるく、ネオニコチノイドはこのまま使い続ければ取り返しのつかない事態を招きかねません。

 無人ヘリコプターでの農薬の予防的散布では効果はありません。
市は補助金を出していますが、見直す方向で検討すべきです。


いつも答弁は、問題ない、健康被害の連絡は受けていない。
病害虫防除のためには必要、と担当課(農政課)は農薬を適正に使う立場から、いつも平行線。

でも、これも利権の構造です。
ラジコンヘリ製造メーカー、農薬メーカー、売って儲けているところ
市民の健康なんかシランプリ。
家から出ることもできず、寝たきりになってても、因果関係はナシ。
それより何より子どもの脳に直接影響する事。神経伝達を阻害するため、発達障害につながると、アメリカで研究発表があっても、因果関係はナシ。
 
 凶暴な犯罪に関係あるとも言われている。
農薬中毒患者を多数診ている群馬県のA医師、ネオニコチノイド中毒の1例として
女性患者が恋人を訳もなく衝動的に殴った話をされた。
訳のない暴力、理由のわからない凶暴な事件、アメリカでも時々銃の乱射事件が報道されているが、近頃こういった事件多くありませんか・

水田への農薬散布だけではなく住宅地での農薬、除草剤を散布されて体調が悪くなったら、連絡をください。
散布後、農薬のガスが漂っている道を窓を開けて車で通過しただけでも、症状が出ます。
あとから、具合が悪くなった原因が分かることもあります。

私たちは原発事故、放射能問題、そして農薬・殺虫剤・化学物質の被害と子どもたちに手渡す世界を汚しすぎてしまった。
ごめんなさい。


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