日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「みんな元気」

2011-04-03 14:23:15 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「みんな元気」をDVDで観ました。
2009年製作ですが日本では劇場未公開。
この作品は1990年のイタリア映画「みんな元気」(マルチェロ・マストロヤンニ主演)のリメイク版です。

最近、アメリカ映画はリメイクや豪華共演で勝負するしかない傾向がとても強く、ちょっと映画好きとしては残念な気持ち。
でもこの作品に限って言えば、なかなか心を揺さぶるシーンもあって私は好きです。


おもなあらすじは・・・

妻に先立たれた老人のフランク(ロバート・デ・ニーロ)は、毎年自分の家にやってくる子ども達を楽しみに待っていたが、今年は全員が来るのをやめてしまう。
ショックを受けるフランクだったが、子ども達と話をするために、自分の方から訪ねて行こうと決心する。
だが、その事によってそれまで秘密にされてきた子ども達の真の現状が明らかになる。


ストーリーは単純でわかりやすいです。
あの名優デ・ニーロが住まいをいつもきれいに保ち、子ども達のためにスーパーでお肉やワインを選ぶシーンから始まります。
年をとった彼のその立ち振る舞いが全てにおいて何とも哀愁深く、デ・ニーロ作品をほとんど観ている私には感慨深いものがありました。

妻のいた時期は子ども達との交流は妻任せ。
だから父親として初めて気付く子ども達との繋がりの弱さ・・・
仕事一筋だったらそれは日本でも充分あり得る背景です。
そんな父親は大きくなった子ども達の事がなかなか理解できず悩むのですが、でもいろいろあっても子ども達にはちゃんと気持ちが伝わっているというのがわかりホッとしました。

子ども達を演じるのがケイト・ベッキンセイルやドリュー・バリモア、サム・ロックウェルなど。
小さい時から父親に過度の期待をされて、大人になっても本当の事を告げるのは苦しい子ども達。
でも直接会う事がきっかけで、父親としても本当に大事な事に気付き、子ども達も正直になれるラストにはほろっとしました。
フランクがラストに思う「みんな元気」という意味は「みんな元気なら充分だ。それだけで良い。」という気持ちです。
親として子どもに期待してしまう気持ちもわかるけど、私も今は「元気なら良いよ」と言う気持ちがとてもわかるのです。
だからめずらしくこの邦題は良いんじゃないでしょうか。

子ども達のそれぞれの問題が父親の見る夢の中で出てきます。
それもみんな子どもの時の姿で・・・
親にとってはずっとずっとその面影が強く残っているのでしょうね。
この辺りはとても切なく胸がきゅっとしました。
劇場未公開だけどDVDで観られて満足でした。



今回の評価は・・・    星3つ半   ☆☆☆★


あっ、大好きなメリッサ・レオがちょっとだけ出ていました!

ポール・マッカートニーの曲がまた味わい深く良かったな~



   


   


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