永田平八のリュート広場 Place Luth

リュート奏者・永田平八のリュート教室やレッスン、セミナー、講座、イベント、コンサートなどのご案内。

CD「ふらんすの恋歌 ( こいうた ) ~エール・ド・クール」

2005年09月08日 09時44分18秒 | CD

アントレ古楽コレクションズVol.12

CD「ふらんすの恋歌 ( こいうた ) ~エール・ド・クール」
Airs de cour Amour de luth  


ソプラノ:原 雅巳  ルネサンス・リュート:永田斉子

2005年9月15日リリース!


・ご予約受け付け中・
(サイン&メッセージ付きでお届けします・送料無料)
  2,940(税込み)

永田斉子Seiko NAGATA
tel&fax 0422-33-0750

お申し込:seiko24@zj8.so-net.ne.jp



発売元:アントレ編集部
製造・受託販売:ブレーンミュージック(EBM-205016)


17世紀フランス、アンリ4世とルイ13世の宮廷でのリュート歌曲集。
秘めやかな愛の情景がたおやかなリュートの響きにのせて艶やかに歌われる。
繊細・洗練の極みともいうべきフランス語の詩。
ひときわ優雅な歌曲と静謐な余韻に包まれるリュート・ソロの作品。


永田斉子が主宰するルミエールプロジェのサロンコンサートシリーズ第14回、
第19回の企画が古楽情報誌「アントレ編集部」よりCD発売されることになりました。

親しみやすいポップなメロディーをもつ歌曲、チャーミングなフランス語の発音、
独特のスタイルによるリュートソロが聴きどころです。

~プログラム~

《リュート歌曲》
●ピエール・ゲドロン(c.1570-1619/1620)

* 愛と 苦しみと 怒りの混じったため息よ
* ため息はやめなさい
* 何と 勝ち誇ったアムールがまたもや
* ついに 義しき天は
* 歓びと 悦楽のために

●アントワーヌ・ボエセ(1586-1643)

* 行ってしまうよ あの美しい眼のひとが
* すばらしいアマリリスよ
* 泣くのはやめて

●エティエンヌ・ムリニエ(c.1600-1669以後)

* この岸辺には どんな新しい神が
* ついに 私のあがめる美しいひとが
* 何ですって 私が不幸ではないというのですか
* わが眼よ いまこそ 泣くとき

《リュート・ソロ曲》

●ロベール・バラール(c.1575-1649以後)

* アントレ第1番・第3番・第5番
* アンジェリーク : 天使の踊り
* ヴォルト
* クーラント
* 村のブランル

●ニコラ・ヴァレ(c.1583-1642以後)

* プレリュード第3番・第13番
* 嘆きのパヴァーヌ
* 女乞食のファンタジー

使用楽器
10コースルネサンスリュート
Marcello Armand-Pilon製作 2004年 クレモナ

解説:金澤正剛 氏
歌詞対訳:黒座ちえ


芸術性の高いモノクロのジャケット写真にも注目!

ディレクター    高橋 誠
フォトグラファー  渡部明浩(Photo-Can-Do 使用機種 Nikon D2x)
衣裳        藤村 緑(atelier ケルビーノ)
ヘア        橋本申二(atelier ism) 西田美香(atelier ism)
メイク       嶋田広美

の各氏と演奏家ふたりのコラボレーションによる写真作品です。
作品のコンセプトは「軽いリハーサルが終り、その余韻の時・・・」
二人が和やかにコンサートを重ねてきた雰囲気を見事に表現しています。


CD「ランディーニ:わが愛しの女よ(バッラータの世界)」

2005年09月07日 01時22分30秒 | CD

ランディーニ:わが愛しの女よ(バッラータの世界)
~アントネッロ

   


中世イタリアの盲目のオルガニスト、作曲家、ランディーニのバッラータ集(国内初録音)。

■フランチェスコ・ランディーニ Francesco Landini
 フランチェスコ・ランディーニは幼少の頃疱瘡のために失明して、暗闇の恐ろしさから逃げるためにオルガネット(手持ちオルガン)の演奏の練習に熱中したと伝えられています。また「オルガンを弾いて欲しいという求めに彼が応じると、ほとんどの鳥はさえずるのをやめて静かになり、驚いたように集まって聴いていた。そのうちに鳥たちは前よりも喜びながら歌いだした」という文が残っています。
ランディーニはオルガネットを即興や暗譜で演奏したため、この楽器の為の楽譜は残されていません。声楽作品としてバラータ141曲・マドリガーレ11曲・カッチャ2曲が知られています。

■Anthonello アントネッロ
コルネット&リコーダー&スライドトランペット Dir.濱田芳通
ソプラノ 鈴木美登里、フィーデル 石川かおり
オルガネット&ハープ 西山まりえ、レベック 星野 麗
オルガネット 武久源造、中世リュート 永田平八

マイスターミュージック

ルネサンスギター

2005年09月06日 17時10分24秒 | 楽器紹介
ルネサンスギター



カルロス・ゴンサレス製作のルネサンスギターを演奏する永田平八



ルネサンス(ルネッサンス)時代のギターは4コース復弦。
ソロやダンスなどのアンサンブルで活躍。現代のギターに比べるとかなり小ぶりで、厚さは5センチほど。

この楽器がバロックギター、19世紀ギター、モダンギターへとつながっていきます。

ルネサンス、大航海時代にスペイン、ポルトガルの宣教師達が、ハワイ島にこの楽器を伝え、
現在のウクレレになっていきます。調弦もウクレレと同じです。



ハープ型の楽譜

2005年09月05日 13時14分19秒 | 古楽入門
ハープ型の楽譜 "La Harpe de Melodie"


「旋律ゆたかなハープを」'''は、ハープの形をした楽譜です。
 上部2声が5度で模倣をしていく、3声のヴィルレー。

'ジャコブ・ド・サンレーシュ作曲 Jacob de SENLECHES (Late 14th century) French
 中世末期(14世紀後半)、フランスの'''アルス・スブティリオール'''(繊細な技法)の音楽家。

中世のラップハープ (ティム・ホブロー製作)


■歌詞
歌詞は楽譜の事を言っていいるだけで、それ以外の意味はありません。

 もしあなたが私をきちんと歌いたいなら
 よりよく協和するために
 テノールの5度上から始めなさい
 そうしないと不協和になるでしょう~
(テノールは定旋律という意味。男性の高い声という意味はありません)

■アルス・スブティリオール Ars subtilior(繊細な技法)
 中世の末期に現れた技法。複雑なリズムが特徴。
 前衛的で20世紀音楽(現代音楽)に似ているとも言われます。
 アルス(Ars)は英語のアート(Art)にあたる言葉。芸術というより技法。

■ヴィルレー virelais
 中世フランス世俗歌曲の定型のひとつ。
 形式:AbbaA (Aはメロディーも歌詞も同じ)

MIDI音源

リュートを弾く少年

2005年09月05日 01時27分44秒 | 絵画

イメージ 1

ミケランジェロ・メリーシ・ダ・カラバッジョ作
Michelangelo Merisi da Caravaggio(1573-1610)



ルネサンスリュート(6コース)を弾く少年を描いています。
ペグが12本あることから全て複弦仕様の楽器であることがわかります。


6コースリュート


Stephen Barber & Sandi Harris製作
Georg Gerle (1548-1591)モデル




ルネサンスリュート(7コース)

2005年09月04日 17時39分58秒 | 楽器紹介
7コースリュートはルネサンス(ルネッサンス)リュートの中で最もポピュラーでオールマイティーな楽器です。1コースは単弦、残りが複弦で合計13弦。
J.ダウランドがレパートリーの中では有名です。



このリュートは永田がコンサートやツアーのメインで使用している楽器です。
とても軽く重さは500g程度。太くて大きな音が魅力です。
余韻は少なめですが、響きの良くない会場でも気持ち良く演奏できます。

リブ(裏板)は楓とローズウッド。

Lourdes Uncilla Moreno (1990.Spain)製作

G 調弦  弦長:59cm



リュートセミナーは聴講無料です

2005年09月04日 02時17分17秒 | セミナー・講習会
9月24日に行われるリュートセミナーは聴講無料。
リュートに関するいろんな情報がゲットできちゃいます。
製作家にメンテや注文の相談も気軽にできますよ。
永田平八、永田斉子のCD やダミアーニのルネサンスリュート教本の販売もあります。
レッスンを聴講して、テクニックを盗もう。
25日(日)3:30の受講生のコンサートを聞いて癒されては。
受講もあと若干名募集しますので、お早めにお申し込み下さい。


リュートセミナー 2005



■日時  9月24日(土)午前10時から25日(日)午後5時
■会場  三鷹市芸術文化センター 第1-第4音楽練習室(地下2階)
■講師  永田平八、永田斉子
■主催  ファヴォーラ・イン・ムジカ
■後援  (株)現代ギター社、日本リュート協会


■テーマ ルネサンスリュートの様々なアンサンブル

○A.ダミアーニ(Andrea Damiani)著 ルネサンスリュート教本(Method for Renaissance Lute)を中心に初心者から上級者まで、様々なレベルの2重奏曲に取り組みます。
(ダミアーニのテキストをおもちでない方に必要な部分のコピーをご用意いたしますのでご一報下さい。また送料込み6.500円にて販売もいたします。ピッチはa=440ですが、問題のある方はご相談下さい)

○レクチャー「調律、フレティングについて」(リュート製作家・渡辺広孝)

○即興演奏「Passamezzo Antico」

○リュートアンサンブル(4重奏、全員合奏など)

○個人レッスン
 希望者のみ。1レッスン約45分で5.000円。2レッスンまで受講可能。
 (ルネサンスリュート、バロックリュート、アーチリュート、テオルボ、バロックギターなど楽器は自由)

○体験コース
 初めての方の体験コースです。楽器はご用意いたします。

○楽器展示。クリニック。

○受講生コンサート
 セミナーで取り組んだ2重奏、アンサンブルの発表を全員参加で行います。
 希望者は7分以内のソロ曲を発表できます。(楽器のタイプは自由。個人レッスンを受けていなくても構いません)


■受講料 10.000円(2日間)
     個人レッスン希望者は別途1レッスン5.000円、2レッスンまで受講可能
     体験コース:10.000円(2日間)
聴講 無料 (直接、会場までお越し下さい)

■お申し込み・お問い合わせ
     永田
     Tel&fax 0422-33-0750
     http://blogs.yahoo.co.jp/lute21jp

ご参加をお待ちしております

リュート奏者・永田斉子のコンサート情報

2005年09月03日 02時15分30秒 | コンサート


ホームページ
ブログ

○9月24日(土)25日(日) 東京都三鷹市芸術文化センターにて
「リュートセミナー2005」
テーマ【ルネサンスリュートの様々なアンサンブル】
講師:永田平八、永田斉子
お問い合せ・e-mail
       tel&fax 0422-33-0750 (永田)

○10月30日(日)15時 東京都内 プライベートサロンにて
「天使が奏でる楽器“リュート”の響きを樂しむ会」
お気に入りのプログラムを10コースルネサンスリュートソロで。
リュートや作品にまつわるトークを交えつつ。
お問い合せ・e-mail        詳細

○11月6日(日)川村記念美術館 (千葉県佐倉市)詳細未定
「北イタリア いにしえの愛と嘆き」
バリトン 春日保人
ヴォーカルアンサンブル アンサンブル・アリアーレ
リュート&バロックギター 永田斉子
チェンバロ 春日万里子 
       e-mail
       tel&fax 0422-33-0750

○11月18日(金)19時開演 東京オペラシティ3F 近江楽堂
ルミエールプロジェ・サロンコンサートシリーズ Vol.22
「CDリリース記念コンサート~ふらんすの恋歌~」
ソプラノ 原 雅巳
リュート 永田 斉子
お問い合せ・ルミエールプロジェ(永田)
       e-mail
       tel&fax 0422-33-0750

○12月10日(土)13時開演  朝日カルチャー立川
レクチャー&ライブ 「バロックの響き~古楽器の演奏とダンス」
バロックダンス 市川智津子
ヴィオラ・ダ・ガンバ 風早一恵
アーチリュート&バロックギター 永田斉子
お問い合せ・お申し込み 042-527-6511(朝日カルチャー立川)

○12月17日(土)14時30分開演 千葉・さや堂ホール
ルミエールプロジェ・サロンコンサートシリーズ Vol.22
「CDリリース記念コンサート~ふらんすの恋歌~」
ソプラノ 原 雅巳
リュート 永田 斉子
お問い合せ・ルミエールプロジェ(永田)
       e-mail
       tel&fax 0422-33-0750

リュートCD,最初の1枚

2005年09月02日 12時09分26秒 | CD
リュートのCDを聞いてみたいけど何がいいのかわからない、CDショップで探すのも大変というみんさんに

永田平八が紹介する
「アマゾンのネット通販で1.000円程度で買えるお勧めCD」!!


ヴァイス:リュートのためのソナタ集第1集
ロバート・バルト(バロックリュート)
価格: ¥1,020 (税込)
(第6集まであります)

初期ベネチア・リュート曲集
クリストファー・ウイルソン(ルネサンスリュート)
価格: ¥1,020 (税込)


上記2CDは内容、演奏、録音ともにたいへん素晴らしく、この値段で出されてしまうと日本のレーベルは厳しいですね。

シチリアーナ~リュートのためのアリア [MAXI]
つのだたかし(ルネサンスリュート)
価格: ¥1,260 (税込)

こちらはCMでも流れていたので耳にした方も多いと思います。ミニアルバムで曲目は少なめです。


予算オーバーですが、私のCDも購入できます。
涙のパヴァーン~J.ダウランド・リュート曲集~
永田平八(ルネサンスリュート)
価格: ¥2,940 (税込)

レビュー
(「CDジャーナル」データベースより)
リュートでこんなにも豊かな音楽的世界を聴かせてくれる人が、日本にもいる。映画や演劇、ミュージカルなどでもリュートを弾いているという永田は、聴き手の心にストレートに迫る術を知っているのかもしれない。透明感のある音色で広がっていく温かな音楽。

19世紀ギター

2005年09月01日 08時56分55秒 | 楽器紹介



19世紀の家庭やサロンで演奏されていたロマン派のオリジナル楽器を紹介します。

写真中央はラコート(フランス)作のギター、右は私が所蔵しているパノルモ(イギリス)またはその一門作のギター。
現代のクラシックギターより小ぶりで弾きやすく出来ています。
鍵盤楽器はL.シスターマン作のスクエアーピアノ。
ピアノの右上に置いてあるのはルイ・ロー(ロット)作のフルートです。
いずれも19世紀に作られた楽器です。

シューベルト、パガニーニ、ベルリオーズなどが19世紀ギターを演奏していました。