螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)
正倉院に納められている唯一現存する五絃琵琶。
現在日本で使われている琵琶は四絃が中心で、半手(絃を巻いて固定するところ、ペグボックス)の部分がリュートと同じく曲がった形ですが、この五絃琵琶はその部分が真っ直ぐに作られているのが特徴です。
琵琶はペルシャ起源と言われていますが、五絃琵琶は、''インド起源''だと推測されています。
槽(琵琶本体の裏板部分)は''紫檀''が使われています。
表面の撥受け部分(ピックガード)には、鼈甲が貼られ、その上に繊細な''螺鈿細工''が施されています。ラクダに乗った人が四絃琵琶を奏で、熱帯樹と五羽の飛鳥が配されたデザインです。
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キジル(克孜尓)千仏洞
飛天と五弦琵琶