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wind and window

2008-04-18 05:03:44 | Art
昨日、新宿の三井ギャラリー東京で始まったキムナオさんこと木村直人氏のphoto exhibition

「wind and window」(4/17~30)
に行ってきた。

入口のコーナーには、今回、新たに制作したというポスターがずらり。
間近で観ると、和紙のテクスチャーが実に味わい深く。同じ写真でもまた違って見える面白さがある。

ポスターを含め、会場内の作品はすべてスタジオトリコでプリントしたそう。
キムナオさん&キムリエさんの あ・うんマニュファクチュアのたまもの。

私が特に気に入ったのは、この全面レースカーテンの写真ポスター(中央)。


会場には写真家 高木由利子さんのお姿も。超ロングの三つ編みからもオーラが。。
馴れ馴れしくもモエを片手にオリーブをつまみながら一緒にお話できて光栄でしたー。


広い会場には、この20年位の間にパリやアントワープ、イタリアなどで撮影したという
密度の濃いキムナオワールドが集結。プリントがまた繊細!
旅のふとした余白のような瞬間を捉えた写真には、キムナオ調ともいうべき独特の魅力があり、
私自身の遠い旅の記憶をもかきたてられる。恐らくそうなるのは、私だけではないはず。

僭越ながら、「wind and window」の会場の一角に拙文を寄せさせていただいたので引用します。


窓の彼岸 旅の風紋

大仰な放浪でもなければ 
生き急いだ迷走でもない。
貪欲な探検でもなければ 
センチメンタルな彷徨でもない。

歩を止めた瞬間 ふと囁く風のように
瞼を上げた瞬間 燐と閃く光のように
次の瞬間 もうそこには いない。
決して繋ぎとめておくことのできない旅の風紋を
光の粒子の裡に 永遠に包みこむ。

ここに在るのは、そんな一瞬の風紋を映しこんだ
無限の窓なのかもしれない。
風を誘い、風を拒み、風と戯れ、風と交わる 窓。

Wind and Window
窓の彼岸と此岸を行き交う
モノクロームの風を見つけに―
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