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団地~かき氷~バウハウス

2008-07-22 04:43:36 | Art
三連休は出ずっぱり。ひたすら暑かったけど、とっても有意義だった。ちょっと長くなるかも。
まず土曜は『NODE』の取材で取手へ。これは取手市井野団地の子供たち。
井野団地とは昭和44年に作られた大規模団地。今もここには約6千名の住人が暮らしている。

なぜ団地なのかというと、私が“団地萌え”だからではなく(笑)
取手アートプロジェクト(通称TAP)の一環で、この団地内のショッピングセンターを
新進芸術家のための共同アトリエ用に改修した井野アーティストヴィレッジが昨年末より稼動しており、
今回はその取材だった。

かなりユニークかつ興味深いプロジェクト。詳細は『NODE』4号をお楽しみに!

これはアーティストヴィレッジの2階にある、改装された団地部屋。やはり団地萌え心が騒ぐ(笑)
逆光になっちゃったけど、この方はTAPの中核を担う東京藝大の渡辺好明教授。


取材後は、藝大通りにある心地よいGallery&Café「Omonma Tent」で一休み。
Caféの椅子やテーブルもアーティストの作品。今夏オープンしたばかりだそう。
取手アートプロジェクト2008に出かける際は、ぜひ立ち寄りたいスポット。


さらに渡辺教授が車で藝大の取手キャンパスや、市内で活動する卒業生たちの工房などを
案内してくださった。取手キャンパスは広々と緑豊かな敷地が筑波大に似ていてびっくり!
これは民家の一角にある旧い蔵を改装した、彫刻科の卒業生たちのための本格的な工房。
裏はいい感じに鄙びた神社。こうした所から密やかに傑作が生み出されているのだ。


帰りは我孫子駅から千代田線で都内まで爆睡。で、その足で中目黒へ。
ひだか、親方、やごちゃんとわいわい飲みながらの夕飯。終電を逃したので、みんなでうちに。
深夜に'80年代炸裂なDVDを散々観てまたわいわい。

朝方にみんなが帰った後、私のバッグにライムが、そして部屋の一角に檸檬がころころあるのを発見。
ひだかが全部くれるというので、贅沢に生絞りジュースにしていただいた。
このお花は20日が命日のみるを思って活けた。黄色い巨大たんぽぽみたいのはひまわりの一種。

☆☆
日曜は、炎天下の昼下がりに 縁日のような人だかりの表参道を抜け、自転車で麻布十番の
Gallery Toricoで7/29まで開催中の安達ロベルト写真展ContractsI(コントラクツ第一楽章)へ。

音楽家としての顔も持つ安達ロベルトさん。
トリコにはこの企画のために作った澄んだ音響が流れており。
横浜と鎌倉をモチーフにしたモノクロームの静謐な写真と対峙すると、
ステレオタイプな横浜や鎌倉とはまったく異質の昏い世界へと迷い込む。

ロベルトさんとしばしお話した後、キムリエさんと一緒にトリコのすぐ側にあるGallery Café high-kyo へ。
お目当ては、移動かき氷の空海-Kuna-さん

数年前から、夏休みの土日のみ 都内のカフェ、雑貨屋さん、古着屋さんなどで
こんな風に氷をがりがり削って販売しているのだとか。
本業は別にあるそうで、いわく「とにかくかき氷が好きなんです」。
なんてシュールなサマーワーク!


生苺と生白桃のかき氷。人工色素や香料は無添加。天然果実の甘酸っぱさとサクサクの氷が絶妙!
空海-Kuna-さんは来週は別の場所に移動し、high-kyoは8月にCloseするそう。
すこし淋しいけど、その儚さこそ まさに融ける氷のごとし。永遠の夏のひとこまなのかも。。

☆☆
連休最終日は、東京藝大 大学美術館で開催していたバウハウス・デッサウ展へ。

バウハウスが最も盛り上がっていたデッサウ期を中心とした作品はなかなか興味深かった。
ただ、展示最終日だったせいか入口は長蛇の列。sale会場かというような混雑ぶり。。

これはバウハウスとは何の関係もなく、美術館内の食堂。
いま、『モダン・インテリア』でたまたまミース・ファン・デル・ローエの記事を書いており、
クレーのDVDも別の企画で紹介したりしている。ふたりともバウハウスなくしては語れない人たち。
私がバウハウス関係で特に好きなのはオスカー・シュレンマー。彼の静物画のような人物画にも、
機械のような動きをダンスに取り入れた「トリアディック・バレエ」にも、不思議な魅力がある。

土曜は藝大取手キャンパスの施設の充実度に驚かされたが、上野キャンパスはレトロな建物がいい。
敷地内の陳列館で開催していた洞爺湖サミットのポスター展を観た後、
藝大横にある築101年の古民家 市田邸へ。石塀にびっしりと ゴールドの蝉蝉蝉蝉蝉。。。
みーん♪蝉は販売もしていた。
これは彫刻家の学生さんによる「続・続展」なる企画展。
邸に上がると、畳に直置きされた妖怪めいた彫刻たちと、風流な濡れ縁の感じが妙に心和み。。


市田邸を後に、脇の路地から言問通り方向に抜ける路地を散策していると、こんな看板が。。

抜けている箇所にどんな文字を入れるのか、すごく気になる。

言問い通りから三崎通りを抜け、岡倉天心公園の前を通過した辺りで、ばったり黒猫と遭遇。
おおあくび。

通りすがりのマドモアゼルたちも「オー!シャノワッ(Chat Noir)」と撫で撫で。


谷中銀座に続くゆうやけだんだんに出ると、またまた黒猫。
黒猫と逢うとやはり無条件にうれしい。たとえニキみたいにふわふわ尻尾じゃなくても。


谷中界隈には弟が学生時代に住んでいてよく遊びに来たので、なんだか懐かしかった。
歩き回ってお腹が空いたので、「かわむら」で冷たいお蕎麦をつるつるっと食べた後、
並びの甘味やさんでソフトクリームあんみつのデザートをいただいた。甘いものは別腹ですから。

しかし炎天下によくもまぁあちこち歩き回ったなぁ。。
ただ問題は、これから宿題の原稿を書かねばならないこと(夏休み最終日のこどもの心境)。。
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コメント
 
 
 
おつかれさんどした (くま)
2008-07-22 08:56:29
連休、休む間もなく動いていたのね。
そんな中、夜通しお世話になりました。
また、機会ありましたら80年代祭りをば。
暑さに気をつけて~。
 
 
 
80年代まつり (LunaSubito)
2008-07-22 09:27:51
暑い中あれほど動き回って意外と元気なのは
毎日の甘味補給が万全だからかなっ?
8月は江ノ島にお邪魔しますねー。
夏海のきらきらが見たいです。
よかったら'80sな胸きゅんDVD携えて行きますがっ(笑)
 
 
 
谷中 (nakrop)
2008-07-24 07:59:01
黒猫の歩く階段の向かいに大きなマンションが建って、
飲み屋街のあたりもずいぶん雰囲気が変わったはずです。
 
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